Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

アジア劇作家会議はじまりました

2009-12-17 | Weblog
初日は盛況で、用意していた配布物が足りなくなるほど。トークセッションも充実。何よりゲストとオーディエンスの密着感があった。みんなこういうことを求めていたのか。10年以上前は「戦争」を軸とした「負の連鎖」でしか「アジア」を語れずにいた日本があった。今は丸裸である。若い世代がそれを身をもって感じていることが伝わってきた。あらためて、今後に向け本腰を入れなければという気持ちになった。終了後、ちょっと問題が起きたがなんとかなった。素面なのにある種の酔いを感じつつ真夜中に帰宅。まだまだ難関続きだが、このイベントでいろいろなことをいい風向きに持ってゆければと思う。
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アジア劇作家会議 開幕前夜

2009-12-16 | Weblog
早朝に締切連載原稿をようやくあげ、さらに雑誌掲載戯曲校正作業を継続。なんとか十一時の舞台稽古に間に合うよう座高円寺入り、会場を確認他、もろもろの話。ゲスト劇作家陣到着。新世代の劇作家をセレクトしたのはこちらとはいえ、今までのアジア関連会議と違ってみんな若い! ミーティング、ウェルカムパーティ。校正を上げバイク便に託す。もうすぐソウルに帰るヨンランと話。……いよいよ始まる。目が覚めている限りメール魔と化す。あらためて、ご来場をお待ちしています。
http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=184
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オリジナル音楽

2009-12-15 | Weblog
3月の俳優座劇場プロデュース『兵器のある風景』で、大友良英さんにオリジナル音楽を提供してもらうことが決まる。かつて1991年『ピクニック・コンダクタ』、1992年『ハムレットシンボル』、1993年『犬の生活』、1994年春にグローブ座『バードマン』で生演奏して頂いた。昔、燐光群も音楽劇の時代があったのだ。18年ぶりご一緒することになる。今回は録音なのだが、楽しみだ。
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劇作家ホリデイ

2009-12-14 | Weblog
朝から座高円寺。じっさいは休日返上なのに「劇作家ホリデイ」と名付けられたイベント。準備をしている座高円寺2を覗いた後、森下紀彦舞監らと火曜からのアジア劇作家会議打合せ。正午からシンポジウムの連打。夜はコンクール公開審査。最終候補作はそんなに水準は低くないという意見も多数だったが、決定打に欠ける感じもあった。審査員は、荒削りでもいいから新鮮かつ根源的な「何か」を見せてほしいのだ。しっかり書けているものを評価するのは当然だが、いかにも「演劇」らしい「物語運び」「描き方」じたいに辟易している自分がいる。
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盛岡は今日は雨だった

2009-12-13 | Weblog
客足いまいちなれど客席は暖かい空気。天気を記して思い出すのは、『仁義なき戦い』シリーズで知られるシナリオライター笠原和夫氏がほぼその生涯に渡って、天候まで記した克明な日記を残した話だ。自分は決して日記など書くことはあるまいと思っていたのに劇団員に勧められ始めたこのブログも、もう一年半。……13日日曜は、座高円寺で〈劇作家ホリデイ〉。正午からイベントが続く、〈ミニ劇作家大会週間〉のスタート。夜のコンクール公開審査に向け未読の戯曲を読み進める。〈アジア劇作家会議〉の準備も。
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ひさしぶり阿波踊りホールには「連」の提灯がいっぱい

2009-12-12 | Weblog
締切一つ仕上げ、雨の座高円寺へ。喜ぶべきことがあってスタッフがみんな明るい。これから日曜の「劇作家ホリディ」、月曜から仕込の「アジア劇作家会議」と、来週土曜まで座高円寺の日々、盛岡以降は劇団本隊を離れ東京にいっぱなし。阿波踊りホールで、座高円寺付属・劇場創造アカデミー発表会を覗く。限られた稽古時間の中で木野花さんの指導と演出も適確だったのだろう、気持ちのいいものになっていた。夕方「はやて」で盛岡へ。仙台よりも断然寒い。宿でクールダウンみたいに仕事してから交流会へ遅れて参入。くらもち君と話していて思い起こせば、劇作家大会の準備のため盛岡に来た頃から、もう十五年だ。
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寺山修司もいた劇場で

2009-12-11 | Weblog
長期の展望で行う国際プロジェクトについて、本日締切の助成金書類に追われる。夕方五時、最後の面接者は私。……夜、下北沢を通りかかり間に合うと気づいて、流山児★事務所『田園に死す』。音楽J・A・シーザー氏が隣席。冒頭のかっこよさ、ザ・スズナリへのオマージュでもあるラストシーンの舞台美術アイデアは、寺山修司の映画『田園に死す』ラストの演劇への置換として、一見の価値有り。天野天街の才をもっとも感じた映画『トワイライト』はじつに寺山的であった。当時は全桟敷席のこの劇場で二十八年前、既に体調を崩されていた寺山さんが、熱気むんむん満員の客席で観る元気がないからと、音響オペの私の隣に椅子を置き芝居を観たことがあった。お会いするのはもう何回目かで、上演中やたらと話しかけられた。記憶の渦がぐるぐる巡る。
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時は過ぎゆく

2009-12-10 | Weblog
NOTE後、部分をあたる。皆といろいろ話しつつ準備の時間。昼の部に、久しく仙台在住の俵万智さん来てくださる。『放埒の人』10-BOX公演以来か。なんだか仙台は街じたいが元気だ。今年も二回来たが考えてみればもうずいぶん長い間、仙台名物牛タンを食べていない。……帰京するも中央線事故の影響で車内にかなり長く閉じこめられる。なんとか間に合い劇作家協会戯曲セミナー今年二回目の講師を務める。コンクールの候補作を読むほか、書類原稿仕事等多し。
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仙台初日

2009-12-09 | Weblog
セットも照明もいつもより手間がかかり小道具も衣裳も多くたいへんだがなんとか幕が開く。満席。とりあえず安堵。東京で今ひとつ役を手の内にできなかった一部の俳優も、やっと手応えを得ている感じ。……去年は情宣の時、仙台駅前の小さな映画館で『イントゥ・ザ・ワイルド』を観たがあれがもう一年前か。映画館はもちろん映画そのものを最近観ていない。息子の借りてきた『ターミネーター4』だけだ。
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Is He Dead?

2009-12-08 | Weblog
スタンフォード大学シェリー・フィッシャー・フィシュキン教授が来日。氏は21世紀になってマーク・トウェインの埋もれた戯曲『Is He Dead?』を自ら発掘、出版。この戯曲について私に話したいと連絡をいただき、早稲田大学へ。まず講演"Mark Twain and Animal Welfare"を聴く。全編英語なので理解は怪しい。人間よりドーブツの方が秩序を守ってるよ、という落ちのようだ。終了後、個別に『Is He Dead?』映像資料含め説明を受ける。例によって仕掛け人・巽孝之教授、『ハシムラ東郷』宇沢美子教授も参加。トウェイン自身の手により戯曲になる前の『Is He Dead?』プロトタイプ短編のプロットを流用し有島武郎が戯曲を書いているとわかり、仰天。『ドモ又の死』である。……終わって仙台へ移動。
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博多ラーメンは茹ですぎてはならない

2009-12-07 | Weblog
じわじわと諸々の作業を進める。昼食に博多ラーメンを作るが微妙に茹ですぎて悔しい。細麺でシコシコしていないとダメなのだが、なかなか店の出すラーメンのようにはゆかないものだ。乾麺の「マルタイラーメン」はのびにくいという点では優秀だったな。夜、space雑遊で天願大介監督の劇『舞台版 妹と油揚』。監督は父今村昌平監督の『楢山節考』の続編のような映画を準備中だという。
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雨は夜に止んだ

2009-12-06 | Weblog
雑務に押され過ぎゆく日々。二月公演『アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ』の舞台美術の方向性、第一段階を決定。夕方から座高円寺で「アジア劇作家会議」(12/16~19)打ち合わせ。夜はそのまま劇場でan新作『月いづる邦』。ほぼ音楽舞踊劇の印象。柔らかくいられるとシャープに動けるのだな、と思わせる鬼女が素敵。ヨンランは日本語もうまくなったが一杯踊っていていい。燐光群提供の平銅太鼓・琉球太鼓も登場。ワイヤレスギター鳴らしつつ客席通路に飛び込んできたZABADAKの吉良さん、後の本人談によるとどうやら最後列に私がいるのを見つけて遠征(?)してくれたらしい。
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東京は暖かいか?

2009-12-05 | Weblog
帰京。確かに北海道より暖かいが、数日前より冷え込んできているのもわかる。そろそろ防寒態勢をしっかりしなければ。梅ヶ丘BOXで確認稽古。北海道土産はカルビー製だが売切れ続出の「じゃがぽっくる」、スープカレー味の揚げせん「カリカリまだある」、蟹せんべいなど。空港の土産物売り場の種類の豊富さ賑やかさには、ちょっとやり過ぎじゃないかとさえ思う。熊の形のチーズケーキなど売っていたが、不気味だ。買う人もいるのだろう。
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確かに寒い

2009-12-04 | Weblog
やはり北国の寒さ。少し歩いただけでキンキン冷える。北海道人は「今の季節より雪が降った方がかえって暖かい」とのたまう。ほんまかいな。カンボ、典子と昼食、夕方まで舞台準備の合間を挟みつつ諸々打合せ。夜、tps・青羽『蟹と無言歌』。制作を地元岩見沢の北海道教育大学芸文コースアートマネージメント専攻の生徒たちが授業の一環として担当、客席はきちんと埋まる。作者でtpsの斎藤歩代表と久しぶりに話す。一週間後に初監督映画がクランクインという。……カンボが韓国版を演出してくれた『だるまさんがころんだ』だが、このたびアメリカンコミック(?)になった。前々から進んでいた話が実現。掲載「mechademia」誌が梅ヶ丘の事務所に届いたととの連絡。
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岩見沢

2009-12-03 | Weblog
予定より一日早く北海道・岩見沢に入る。キム・カンボ演出のtps・青羽合同作品ツアーの最終公演を観に来たのだ。劇場で位置決めなどの確認作業をしているところに着く。プロデューサー木村典子さんも含め今日・明日でいろいろ今後の日韓関係のことを相談するのだ。カンボ氏は来年から釜山市立劇場・劇団の芸術監督に決まった。韓国版『屋根裏』に出たキム・エリもいる。遠くまで来たといっても、今までカンボ氏たちも燐光群公演を観るためだけに、しょっちゅう日本まで来てくれていたのだ。
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