Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

テニアンの戦跡

2018-10-04 | Weblog

サイパン、テニアンに行ったのは、五年前。

ほんとうに、人はいなかった。

いわゆる「観光地」のていをなしていない。

百年前、ここで生きていこうと、移り住んだ人たちがいる。

三十年もたたない間に、戦争によってすべては奪われた。

もしも戦争がなかったら、あるいは別な展開が起きて、そこにその人たちが今でも住んでいたとしたら。

今は主にそのことばかりを考えている。

 

『サイパンの約束』。

http://rinkogun.com/Saipan_Tokyo.html

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教育勅語はアレンジなんかできない

2018-10-03 | Weblog

安倍新内閣は、「日本会議内閣」「憲法改悪準備内閣」である。

在庫一掃内閣、閉店セール内閣、この世の見納め内閣とか、いろいろ言われているようだが、そんなかわいらしいものではない。

「教育勅語復活準備内閣」でも、あるようだ。柴山昌彦文部科学相は就任会見で、教育勅語に関し「同胞を大切にする、国際的協調を重んじるといった基本的な記載内容について現代的にアレンジして教えていこうと検討する動きがあると聞いており、検討に値する」と述べたという。

政府は昨年春、教育勅語を巡り「憲法や教育基本法に反しないような形で教材として用いることまでは否定されない」「政府として教育の場における活用を促す考えはない」との答弁書を閣議決定している。どっちが本当だ?

まったく言葉に重みのない人たちである。

教育勅語はアレンジなんかできない。

天皇は現憲法では「象徴」であって、国民を天皇の子とする教育勅語は憲法違反である。

話はそれだけで終わっている。

 

それにしても、新内閣メンバーが並んだ姿を見れば、死臭か腐臭か、よくわからないものが漂っている。

おそらくこれが、今の日本そのものである。

 

それが嫌なら、そうではない、という想像力を、示すしかない。

いつだって、平和を求める者たち相互の信頼から、はじめるしかない。

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「せりふを読んでみよう」ワークショップ、今年もやります。

2018-10-02 | Weblog

「劇作家と俳優のためのせりふの読みかたワークショップ 」、今年もやります。

12月3日〜7日。

もう七回めになるのですね。

今回の講師は、私が務めます。

 

せりふを読んでみよう

── 劇作家と俳優のためのせりふの読みかたワークショップ ── 


第7回 講師:坂手洋二

…………

 

「俳優と劇作家の出会い」に期待する

「セリフを発する」に至る機能、「会話をする」という仕組み。
俳優であれ劇作家であれ、それぞれの人が自分なりに導き出した方法論をもとに、演劇の現場に向かっているのだろうと思います。
ただ、その方法論はいつでもどの演劇にでも、必ず当て嵌まるものでしょうか。
新しい作品に向かうということは、その内容に見合った、未知の方法論を発見することかもしれないのです。
そうした可能性の模索にこそ、新たな劇を上演する意義があるといえるかもしれません。
同時に、そのことが、相手がどのような作品であっても、踏まえておくべき原則を見つけ出すことに繋がるのではないかと思います。
新しい出会いの中で、演劇の面白さ、探索の楽しさを、共有してみたいと思います。

 

こちらのサイトからお入り下さい

↓ 

http://www.jpwa.org/main/activity/serifu

 

▽ スケジュール

 12月3日(月) 13:00―16:30 オリエンテーション・稽古  *一般公開!

 12月4日(火) 終日 稽古・研修 (おおむね13時30分〜21時頃の予定ですが、終日お時間をお空けおきください)

 12月6日(木) 終日 稽古・研修 (同)

 12月7日(金) 10:30ー12:00 稽古・研修/13:00ー16:30 リーディング&講評  *一般公開!

 

▽ 会場

 3日     浜田山会館 ホール

        東京都杉並区浜田山1-36-3

 4日・6日 雑司が谷地域文化創造館 練習室1

        東京都豊島区雑司が谷3-1-7 千登世橋教育文化センター内

 7日     ノアスタジオ都立大学 5スタジオ

        東京都目黒区中根1-7-23 STビル

 

 

12月7日(金) 15:00 トークセッション「せりふとの向き合い方」

  登壇: 坂手洋二 中津留章仁 古川貴義 古川 健 

 

 

 お申込み

   [受講] 劇作家・俳優 応募受付期間=10月1日(月)〜31日(水)

   [見学] 一般 予約受付開始=11月2日(金)

 

募集要項

 劇作家・俳優共通

[定員]

 ・劇作家:5〜10名程度/俳優:10名程度

[応募受付期間]

 ・2018年10月1日(月)0:00〜10月31日(水)23:59

[応募先]

 ・ jpa.serifu@gmail.com

[選考]

 ・応募後3日以内に受付確認メールをお送りします(土日祝はやや遅れる場合があります)。

 ・書類選考ののち、11月14日(水)夜までに参加の可否をメールでご連絡します。

 ・上記アドレスからのメールが受信できるようご設定ください。

 劇作家

 [受講料]

 ・無料 (テキスト代別途)

 [応募条件]

 ・年齢不問

 ・1作以上の戯曲執筆経験がある方

 ・今後も書き続ける意志をお持ちの方、プロの劇作家を目指す方

 ・全4日間の参加が確実に可能な方。遅刻・早退不可。

 [応募方法]

 ・件名を「せりふワークショップ劇作家応募」とし、以下の書類を添付してメールでお送りください。

 1)経歴書(劇作家) Word ⇐ ダウンロードのうえご使用ください

 

 俳優

[受講料]

・4日間 4,000円 (テキスト代別途)

・書類選考後、受講の決まった方に振込先をお知らせいたします。11月20日(火)までにお手続きください。

[応募条件]

・年齢20際以上

・舞台経験2年以上

・プロの俳優として生計を立てていくことを目標にしている方、特に戯曲の読解を学びたい方

・全4日間の参加が確実に可能な方。遅刻・早退不可。

[応募方法]

・件名を「せりふワークショップ俳優応募」とし、以下の書類を添付してメールでお送りください。

1)経歴書(俳優用) Word ⇐ ダウンロードのうえご使用ください

2)写真  バストアップと全身の2枚

[備考]

・オーディションなどで当日の予定がわからない方は、11月2日(金)までに参加可否が確定する場合のみ応募可。決定次第必ずご連絡ください。

 

*上記のWordファイルのダウンロード・添付ができない場合のみ、メール本文に下記の必要事項を記載のうえお送りください。

・氏名・ふりがな

・住所・電話番号・メールアドレス

・年齢・性別

・演劇歴(学校・劇団等への所属、ワークショップ・セミナー等への参加)

・執筆経験(劇作家)または舞台歴(俳優)

・自由記入・備考

 

 

 

《初日と最終日は一般公開!》

 

稽古見学/リーディング&トークセッション

 

11月2日(金) 15時受付開始! 予約フォームはそれ以降にご利用いただけます

  予約フォーム 

見学者も学べるワークショップ!

筆記用具をご持参のうえ、メモをご自由にお取りください。

俳優・劇作家はもちろん、劇作家の視点を知りたい演出家・演劇スタッフの方にもおすすめです。

 

[一般公開対象日] 両日来場の他、どちらか1日のみのご予約も承ります

 ・12月3日(月) 13:00ー16:15

   劇作家によるせりふワークショップをなぜ行なうのか。その趣旨を語る

   オリエンテーションと、稽古をご覧いただけます。

 ・12月7日(金) 13:00ー16:30

   リーディングと講師による講評ののち、

   休憩を挟んでトークセッションがございます。

   初日と併せてご覧いただくと、俳優のせりふの発し方の変化を

   知ることができます。

[入場料]

 ・無料

 

 

【担当委員】

   中津留章仁  坂手洋二  奥山雄太  藤井ごう

   古川貴義 古川 健  村野玲子 安坂駿一 吉田康一

 【第7回運営担当】村野玲子

 

【お問合せ】

  日本劇作家協会 「せりふを読んでみよう」担当

  TEL: 03-5373-6923

  MAIL: jpa.serifu@gmail.com (「せりふを読んでみよう」専用)

  **お問合せはできるだけメールでお願いします

   jpa.serifu@gmail.comからのメールが受信できるようご設定のうえお問合せください。

   メール不着対応のためにお電話番号もお書き添えいただけると助かります。

 

 

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別役実・唐十郎両氏の「戯曲研修セミナー」終了

2018-10-01 | Weblog

日本演出者協会「日本の戯曲研修セミナー」in 東京、終了。
別役実『カンガルー』と唐十郎『唐版・風の又三郎』を取り上げていた。

私がシンポジウムに参加した最終日、台風襲来の中、予定を繰り上げ五時すぎに講座を終える。午後八時に電車が止まっている予定と言われたら、手も足も出ない。

私が演劇を始めた頃の演劇についての演劇界隈の人間たちの共通認識は、今の世代にはなかなか継承されていないと思う(もちろん継承というのは批判的でも構わない、そのようであったということを認識している、ということ)。私が若いときにはきっと先行世代の方々がそう思ったことだろうけれど。

別役・唐両氏の作品から学んで育ったところが多いこちらとしてはいろいろ感想はあるが、とにかく戯曲は過去のものも残っていて読めるのだから、演出家も劇作家も、両氏の作品を読んでほしいと思う。

もっと時間があれば、と悔やまれる。西堂行人氏とも話したのだが、両氏やその時代については、自分や、もっと上の世代の、時代の空気を知る者たちが中継し伝えていくべきだったと思うからだ。

セミナーとは別の感想ということになってしまうのだが、両氏の影響が自分にとっていかに大きいか、あらためて思う。やはり他の作家とはぜんぜん違うのである。

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