小人閑居して不善を為す。
これはオカブが自戒を込めて常に心に留めている言葉だ。
しかし今は忙しい。
会社の決算の処理で大童だ。
オカブ商会の期末は5月だが税金を払い終えて一息となる。
遠ざかる田植ゑの笠と紅だすき 素閑
田植え唄聴きてながむる昼の酒 素閑
泥田にて苗を植ゑたり小百姓 素閑
礼拝の傍ら泥田植ゑる苗 素閑
狂詩曲奏でる田植ゑジーゼル車 素閑
しづやかに田植ゑの笠に受ける雨 素閑
言の葉をうつろ唱ゆる田植ゑかな 素閑
朝の霧通し田の端植うる影 素閑
御田祭道を聞き聞き義父の家 素閑