この季節に茄子を食った。
別に今の時代、いつに何を食おうと自由自在だが、やはり奇異な感じがする。
しかし温室栽培の発達した現代では季節外れの茄子も案外と美味い。
ただもっぱら季節感に欠けると言えばそれまでだ。
もちろん俳句でこの時期に茄子を詠めと言われても無理な話だ。
やはり俳句は花鳥風月四季折々だ。
偉い先生からお叱りを受けるような気もするが、オカブは作句でこれに徹している。
この前の晩御飯は塩鮭にほうれん草のお浸しに鴫焼きナスにブロッコリーのソテーに榎と揚げの味噌汁。
普段はこんな食卓で毎日を過ごしている。
また食い物の話題になってしまった!
初冬に生けたる花の名も知らず 素閑
冬初めちまた増税うわさあり 素閑
初冬や子のなんとせか過ごしけり 素閑
初冬や滝の音のみ聞こえけり 素閑
山越えの鈍行列車冬初め 素閑
初冬の扉は人を待ち開き 素閑
初冬や播磨に残す大慚愧 素閑
初冬や芝の鳩らもゆるゆると 素閑
病ゑた妻と入りなむ冬初め 素閑
みなもとのいづみも涸れて初冬や 素閑
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