昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

パリ旅行記2018年2月(6)

2018-03-07 08:50:34 | パリ旅行記2018年2月

この前の雪が解けかかったと思ったら、また雪だ。
気分が憂鬱である。
今日は、左岸に行ってみようと思う。
サン・ミシェルへバスで。
ムフタール通りの辺りをうろうろする。
サン・セヴラン教会の境内にもうっすらと雪が積もっていた。



余りにも寒いので、カフェで、ヴァンショーを飲んで暖まる。
身体が溶けて行くようで心地よい。



さて、次は、早速、飯。
カルチェ・ラタンの奥のインドシナ料理『オ・コワン・デ・グルメ』は、パリに行くと必ず顔を出す店なのだが、惜しむらく閉店したと思った。
しかし、新装して看板が掛かっていたので、躊躇なく入る。
チンタオ・ビールに海老春巻き、カニの詰め物に、白飯、デセールにタピオカ。
美味かったが、この店は、屋号と業態は変わっていないものの、経営者は、以前のカンボジア人のマダムから、中国人に替わったようだ。
その辺は微妙なところである。



カルチェラタンの辺りをぶらぶらして、さて右岸に戻ろうとしたら、バスがシステム・トラブルでストップしていた。
メトロで行くかと思ったが、ガイドブックを持ってきていないので、乗り換えなどが分からない。
仕方なく、歩いて帰ろうと覚悟して、見当をつけて歩き出す。
シテを通って、あとは右左右左と行けば良いんだな、と思ったが、これが大失敗。
モントルグゥイユ通りに出て、グランプールヴァールに出て、大きく遠回りになってしまった。
凍えるように、ホテルにご帰館。


さて、翌日は、久方ぶりの晴れ!
何と、嬉しかったことだろう!
また、左岸に行くことにする。
サン・ミシェルのカフェで、ビールを飲みながら、さあ、どうするか?と計画を思案するが、なかなか、妙案が浮かばない。
取り敢えず、サン・ジェルマン・デ・プレに行ってみることにする。
裏道を通って、サン・ジェルマン・デ・プレ広場に。
カフェ・レ・ドゥー・マゴは外から見ただけ。高いもんねえ。


サン・ジェルマン・デ・プレ教会を参拝して、近辺をうろうろする。
鴨大根で有名なレストラン『アラール』があった。
入りたかったが、今の時期は大根がなくて、鴨オリーブであることと、金がなかったので諦めた。




さて、昼飯に選んだのは『ビストロ・エルンスト』と看板を掲げた、非常に小さな店。
しかし、昼をとおに過ぎているのに、店内は満杯である。
これは、人気のある・・・つまりいい店なんだろうと思いつい入る。
入り口近くの壁際の席に案内される。
この店でもタルタルを食った。
フォアグラにタルタル、デセールにタルト・タタン。葡萄酒はプロヴァンスの赤。
確かに美味かったがちょっと高い。



翌日の日曜日はパリ滞在の最終日。
パリ在住のフルーティスト、近藤さんと会う約束をしてある。
待ち合わせ場所のグラントテル・インターコンチのロビーで会う。
さて、予約しておいた、カフェ・ド・ラ・ペのレストランのブッキングがおかしなことになっていた。
レストランの予約ではなく、日曜のブランチと言う特殊なメニューのコースの予約に入れられていた。
そんなのは嫌だと、断って、外へすたすたと歩きだす。
明らかに、観光客向けと分かる価格のレストラン・カフェに入り、まぁ場所代だから、と自分を納得させる。
食事をしながら、近藤さんと、フルートのこと(演奏方法、曲の解釈、演奏家のことなど)や、パリ在住生活のことなどについて、話が弾む。
実に音楽に真摯で、楽しい方だった。
3時頃、近藤さんとオペラで別れ、オカブはグラン・マガザンで、買い物の残り。
今日は、帰りの荷物のパッキングなどもあるので、早めにホテルに帰ろうと思う。



さてさて、晩飯
クリシー通りのビストロで、またまた、フォアグラとタルタル、アイスクリームを食った。
葡萄酒はブルゴーニュの赤。
最後の晩餐である。
美味かった。
塩辛くもなく酸っぱくもない食事だった。
さて、これでパリの12日間の旅行もフィナーレだ。
明日は、東京へ。
なんとなく、寂しい。



朝、6時に起きて、ホテルをチェック・アウトして、オペラのロワッシー・ビュスの乗り場に徒歩で向かう。
まだ真っ暗だが、襲われることはないだろう。
ロワッシー・ビュスで、エル・フラのカウンターのある2Eで降りて、自動チェックイン。
どうもこいつは初めてなので、慣れなくて、色々トラブルがあり、係員の世話になる。
そもそも、この自動チェックイン・システムと言うものが、あまり洗練されたものではないような気がする。
搭乗ターミナルにモノレールで移動し、ショップで、ゴディバのチョコや貴腐ワインをお土産に買う。
後は、搭乗時間になり、成田までビューン。
機内ではほとんど寝てきた。
成田に着き、通関し、成田エキスプレスで渋谷、バスで代沢十字路、懐かしい我が家に着き、かーたんの顔を見て、寛いだ次第である。

変わり映えのしない食い物ネタばかりの旅行記にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

【終わり】



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