昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

パリ旅行記2018年2月(4)

2018-03-02 14:00:23 | パリ旅行記2018年2月

朝起きて、ホテルの窓の外を見ると雪がぱらついている。
これは、どうしたものか?と・・・
室内も、凍えるように寒い。
ベッドに潜り込んでいたいのだが、しかし、部屋の掃除のためにほぼ半日は部屋を明け渡さなければならない。
思い切って、支度をして、外へ出る。
腹が減っていたので、クリシー通りのカフェで朝食。



これで、8.5ユーロ。約1,000円。高いんだか、安いんだか。
しかしパリのことだから、間違いなく高いんだろう。
朝飯を喰い終わって、ヴァンドーム広場を抜けて、セーヌの左岸に向かう。
オルセー美術館に行くつもりだ。
この寒さでは、とても外を歩く気にはならない。
暖かい、美術館に籠るつもりでいる。



上はヴァンドーム広場の、ホテル・リッツ。まず一生、縁がないなぁ。



セーヌ川の岸辺にも雪が積もり始めた。
そして、セーヌ川の洪水。
まだ、当分、水が引きそうもない。

淡雪やセーヌに落ちて解け入りぬ   素閑    



トボトボとクリシーからオルセーまで徒歩で来てみると、なんとオルセーは月曜日が休館で閉まっている。
失望すること、この上無し。
セーヌに面した通りのカフェに入り、ヴァンショーを頼んで、冷えた体を温めるとともに、自分を慰める。



オルセーがダメならルーヴルがあるじゃないか、ということでルーヴル美術館に足を向ける。
ガラスのピラミッドの前に来てみると、そんなに人の列ができていなかったので、躊躇なく入る。



上は、ルーヴル前にあるカルーゼル凱旋門。

春の雪ニケの炎に焼き尽きて   素閑



ルーヴルでは通り一遍のものを見た。
サモトラケのニケ、ミロのヴィーナス、モナリザ・・・・
まあ、ここに来たのは美術鑑賞ではなく、寒さを避けて暖まりに来たわけだから・・・・
しかもルーヴルには、もう十数回以上来ている。
それをもってしても、展示品のすべてを十分鑑賞できないのは既に分かっているから、意気込んで観てやるぞ~!という気は起らない。
オカブとしては、なんとしても観ておかなければならない、ダヴィドのレカミエ婦人さえ観れば、あとは付け足しのようなものである。



しかし、展示美術品ではないが、シュリー翼で観た、ナポレオン三世の居室は、見ごたえがあった。
なかなか豪華絢爛な、宮殿の室内である。
さて、できるだけ長い時間、美術館に立て籠もって、寒さを避けるわけだから、当然、昼飯もここで食うことになる。
地下の、セルフのカフェに行ったが、高いうえに混んでいる。
高いのは、観光価格だから仕方がないにしても、ほぼ立ち食いのような形で、あんな飯を食う気にはならない。
そこで、シュリー翼のレストラン、『アンジェリーナ』に入る。


高いのは、覚悟していたので、どうせなら美味いものを食ってやろうと、フォアグラのサラダにビール、アイスクリームに珈琲といった具合。
しかし、高いのは覚悟していたが、これだけで40ユーロ以上取られた!



後は、美術館の中を行ったり来たり。
ルーベンスのカトリーヌ・ド・メディシスの一代記の部屋をぶらぶらしたり、ゴヤのコレクションに見入ったり。
しかし、ベラスケスのマリー・テレーズの肖像や、ムリリョの足の悪い子、など、それ一枚持ってきたら、日本で一大美術展が開ける名画が、無造作に展示してあるところが凄い。
夕方まで、ルーヴルにいて、バスでオペラまで。
オペラ付近をぶらぶらしてホテルに帰った。


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