京菜鍋を食った。
この『京菜鍋』は本ブログでもたびたび登場する、オカブ家独特の料理だが、本来オカブの家がオリジナルではない。
もともと40年ほど前のサントリーの雑誌広告に『すき焼き』として掲載されていたものをアレンジした料理だ。
作り方は簡単。
出汁と塩と味醂と醤油で味を調えた寄せ鍋風割り下に、細切れの豚肉と、大きく切った京菜を入れて、鍋で煮て食うのだ。
京菜は関東の呼び名で、本元の関西では水菜と呼ぶ。季語でも「水菜」とある。
この早春の味覚・・・鍋で生煮えの青々とした菜を春の生気とともに貪り食う。
京菜の一株など楽々、食べられてしまう。
これを食うと、春が来るんだなあ、と実感する。
土の香よ京菜の春の匂ひかな 素閑
京菜鍋細かき雨となりしかな 素閑
初京菜八百屋に山と積まれけり 素閑
せせらぎやたゆたう里の京菜鍋 素閑
京菜喰ふ外ははるけき田畑なり 素閑
地の京菜明るききらめき照らされて 素閑
沸々と京菜の青き目に染むや 素閑
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます