暮れも押し迫ってきた。
我が家は立て続けに親戚に不幸があったので来年の正月は形ばかりのものにする予定だ。
だから年末といってもこれといって追い立てられるような忙しさはない。やることといったら掃除くらいのものだ。仕事の方も取引先がほとんど先週からクリスマス休暇に入っているので閑古鳥が鳴いている。今年は25日を仕事納めにした。オカブ商会にとってはアベノミクスは不景気以外の何物ももたらさなかった。まあよい。運のいい時もやがてめぐってくるだろう。円安はオカブのような輸入業者にとっては非常な痛手だ。だが為替は水ものなのでいつ何時潮目が変わるかわからない。しかし、やがてハイパーインフレがやってくるなどという物騒な話もある。日本国債の信用はなんとしても堅持してほしいものだ。
しかしついこの間去年の年の暮れを迎えたと思っていたらあっという間に一年が巡ってきた。いつもながら時の経つのは矢のように速い。
オカブもこの人生の数十年の間に景気・不景気の波、仕事の順逆などいろいろなことを経験した。妻を得、子をもうけた。その子も今年、就職して教師になった。もはやわが人生も黄昏である。しかし同輩たちが着々と人生の仕上げにかかっているときに、わが身はいまだに惑い、迷いさまよっているばかりである。それも自業自得と不運のせいと諦めるしかない。思えば非生産的な人生であった。
そう悲観的になっても仕方がないとも思い、一方では諦念とは程遠いとも思う。
日暮れて道遠しである。
妻のピアノわが庭に暮るる冬至かな 素閑
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