人間、程度の差こそあれ、家族があり、友人があり、同僚があり、顧客があり、学友があり・・・・
人に囲まれ、生活している。
それが、広い意味での人間の「社会性」の基盤となっている。
しかし、一方で、人間は、そういった環境の中においても、孤独である。
リースマンの著書を出すまでもない。
ただ、その「孤独性」とは、社会や歴史的背景によって生じたものではなく、人間本来の現存によるものとオカブは考える。
当然、そこには弁証法や、実存主義的考え方が下地にあるのではあるが、オカブが見てきた、自分をもととする人間のあり様が、あくまでも「個別者」であり、「特殊者」であるからである。
別にキェルケゴールに習ったわけではない。
自分と周囲を見回してみれば、自然とそういう認識になる。
ただ独りで生まれ、ただ独りで去っていく。
この人間のあり様は、決して否定できるものではない。
ほろ酔ひの顔も照らされ春の月 素閑
嵐去り散り敷く葉光り春の月 素閑
春暮れて月待の宿のをんなかな 素閑
世を去ればながむるもなし春の月 素閑
春の闇空に一つ目月ぎろり 素閑
妻子得て棲む家も得て春の月 素閑
放蕩と堕落も佳きや春の月 素閑
月の出を茶屋にて待てり春の宵 素閑
舟来たり春の磯辺の月の出や 素閑
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