しばらくブログを休んでいた。
ちょっとした私用があって手が付けられなかった。
別に大病をしたわけではないのでご心配なく。
肌寒い日が続いたが今日は少し蒸し暑い。
梅雨の本番の合間に青空がのぞいている。
辛気臭い暗さから抜け出して気分も良い。
黒蠅の梅雨の晴れ間に翅干せり 素閑
衆寄りて梅雨の晴れ間の枕経 素閑
山澄みて梅雨の晴れ間の鄙の里 素閑
明け染めぬ梅雨の晴れ間の村の戸や 素閑
梅雨晴れて飯後の茶事の露地しとど 素閑
起こされて寝覚めの梅雨の晴れ間かな 素閑
幇間の頭髪正し梅雨晴れ間 素閑
幸福は梅雨の晴れ間の二楽章 素閑
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フルートを練習していて、ちょっとした体得があった。
それはフルートを吹く感覚はピーではなくフーであるということだ。
これは一般的に古くから言われていたことなのだが、自分としては今一つ体感的にピンと来なかった。
しかし、今日、笛を吹いてみて見事、ツボに嵌った。
これは行ける!
これからは、このメソードでやろう!
蠅飛びぬなにも知らざる腕枕 素閑
菓子開けて均しく分けむ蠅の間に 素閑
閻魔堂格子を蠅のすり抜けり 素閑
西に見る富士に蠅すらぬかずきぬ 素閑
満ち足りて蠅さへなくば安きかな 素閑
浜に捨つえいのなきがら蠅のむれ 素閑
牛追ひの蠅と日暮らす皐月かな 素閑
あの世までつきてまとうか家の蠅 素閑
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オカブも昔セールスマンの端くれだったから、物を売る苦労はそれなりに心得ているつもりだ。
よくセールスには「お願い」は良くないという。
しかしオカブはセールスは結局は「お願い」だと思う。
でなければ「押し売り」だ。
セールスのタイプはそのどちらかだろう。
セールスマンはやたら頭をぺこぺこ下げるといって貶す人がいる。
しかし、これは世渡りにも言えることだが、「あの人は腰が低い人だ」と言われるのと、「あの人は押しの強い人だ」と言われるのとではどちらが得で、格上だろう。
答えは言わずもがなである。
頭は下げていれば良い。
金もかからず能も力もいらない。
それで人が評価してくれるのだから、こんなに得なことはない。
篠の子や佳人の傘の日陰濃し 素閑
すずの子に大目見張るや若書生 素閑
篠の子のわかめと煮たるうしお汁 素閑
笹の子や旅路の果ての湯殿山 素閑
篠の子の雀ととおる杣の路 素閑
篠の子のあした残して夕もまま 素閑
庵にて独り笹の子小ぬか雨 素閑
笹の子や大天空のおんはしら 素閑
遠雷に笹子とまりの刈宿や 素閑
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