どくだみという植物は昔から優れた薬草として知れ渡っており、生薬名として十薬(じゅうやく)という名前が付けられているように、10種類の薬効(効能)があると考えられていました。
どくだみ茶の効能の主たる要因には、体内の毒素を身体の外へ排泄することで血液をキレイにすることにあるのですが、このことが特定の病気を予防して健康を維持する体質へと改善することにも繋がる効用があると考えられています。
仕込んでいたドクダミを煮出しして飲み始めています。飲み始めて直ぐに実感するのは便が緩くなることです。おそらくダイエットには絶大な効果があります。
また、どくだみ茶の効能の中でも特に解毒作用が優れていることから、体内に生じた老廃物や毒素を排泄する働きにより、ニキビや吹き出物といった一般的によく見られる肌トラブルの予防ならびに改善効果が期待できます。老廃物や毒素が体内に滞ることがなく排出されることで血液の浄化にも繋がり、血がキレイになればニキビや吹き出物などの肌トラブルも生じにくい体質へと改善されていくようになるということです。
私は、花粉症やアレルギー性鼻炎もちです。どくだみ茶にはアトピー性皮膚炎や花粉症の症状を緩和する効果があるといったことが、健康情報関連の番組や書籍などで取り上げられることがあります。アトピー性皮膚炎という疾患はその原因やメカニズムにおいて、まだまだ医学的にハッキリと解明されていない部分も多分にありますし、患者さんにより症状や治療効果においても個人差が大きいので、それだけ厄介な病気であると言えます。アトピー性皮膚炎の根本的な原因として考えられている大きな要因の一つに、生まれつきの体質が挙げられるのですが、どくだみ茶がアトピー性皮膚炎の改善にも有効な作用をもたらすと言われる理由として、ニキビや吹き出物の改善の項目で述べたように、どくだみ茶の解毒作用と血液浄化作用による体質改善効果が期待できるからだと考えられているようです。花粉症の場合も同じように、体質を改善することで症状緩和に繋がると考えられているようです。よって自ら、人体実験をしてみようと思っています。
どくだみに含まれている成分としては、カリウムをはじめカルシウム・マグネシウム・鉄・マンガン・亜鉛といったミネラルの他、活性酸素の影響から身体のサビ付きを予防する抗酸化成分のフラボノイド類が含有されています。特にフラボノイド類の一種であるクエルシトリンという有効成分が、利尿解毒作用や緩下作用の他、毛細血管を強化するといった効能に大きく働きかけていると考えられています。
どくだみ茶の作り方
どくだみ茶の作り方として、一般的に市販されている商品ではなく、自分で栽培したドクダミなどを利用する場合には、ドクダミを乾燥させる必要がありますので、まずは収穫したドクダミをキレイに洗ってから、風通しの良い所に根元から吊るして干しておきます。1週間ほどして(天候次第によりますが)よく乾燥しきった状態になれば、ハサミで適当な大きさに刻んでオリジナルどくだみ茶の完成です。
ただ、このままの状態で利用すると臭みを強く感じて、あまり美味しく飲めない場合があるので、刻んだドクダミをフライパンで煎ると風味が断然良くなり飲みやすくなります。フライパンで煎る場合には、焦げないように弱火で混ぜながらゆっくり時間をかけて煎るのがポイントです。
どくだみ茶の飲み方として、急須やティーポットなどに茶葉を適量入れて熱湯を注ぎ、数分蒸らしてから飲むのが一般的で、それでも良いのですが、できればヤカンにドクダミ茶を入れて、弱火で煮詰めるといった煎じ方をお勧めします。急須などで蒸らすだけより煮詰めることで、よりドクダミの有効成分が抽出されやすくなります。
夏をドクダミ茶で乗り切ります。