ファンタジー交響曲
汽車にコトコト揺られこの街で降りて、あなたに出会いました
あなたはドロだらけになって、
キャベツと、トマトとなすをつくっていました
汽車の中から豆粒ほどのあなたの姿を
いつもみていました
あなたのそばには、大きな牛と、にわとりと、やぎがいました
できることなら
ついでに私をおいてくださるとうれしいのだけれど
私の眼はコンクリートをみるにふさわしくない眼でした。
ひとりぼっちの部屋では、しあわせは来なかったみたい
あなたはでっかいのに
笑顔がやさしいから
あなたは、若草の匂いがするから
私はうれしくなってしまう
本当はこの街に降り よるのに勇気があったのです
ひっこみじあんな私だから
お化粧もできなくて みつ編みをほどく勇気もなくて
ひとり都会の中を歩いていた
都会に慣れてしまった方がしあわせになれるのかしら
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