ついつい、出窓の張り出しに物を重ねる癖がある。通販のカタログ、本、郵便物などを片づけていると、小さな袋が見つかった。
中には「木更津限定 あさりキティ」と書かれたボールペンが入っていた。
私はため息をついた。またミキの仕業だ。
小6の娘は、ご当地キティが大好きで、どこか出掛けるたびに「買って買って」とねだる。
下田・金目鯛キティ、宇都宮・ギョーザキティ、日光・眠り猫キティ、箱根・寄木細工キティなどなど、数え上げたら切りがない。
それなのに、手に入れた時点で満足してしまうようで、家に着いたら無頓着に放り出し、袋から出しもせずに知らん顔……。
私は、床に転がったままの土産袋を見て、ずいぶん叱ったものだ。
「大事にしないのなら、もう買ってあげないよ!」
しかし敵もさるもの。
「じゃあ、自分で買うからいいよ。お金あるし」
生意気なことに、口ごたえで応戦する。
「まったく、可愛くない子になっちゃって。誰に似たんだろう」
私がブツブツ文句を言うと、夫がこちらをチラリと見た。
そんなやりとりが繰り返されてきたものだから、今日こそは厳しく言わなければと思ったわけだ。義母の部屋へ遊びに行ったミキが戻ってくると、私は早速ボールペンの入った土産袋を突きつけ言った。
「ほら、これ見てみなさい。またほっぽらかしてあったんだからね」
ミキは一瞬「しまった」という顔をしたが、中を確認したとたん、大きな声で反論しはじめた。
「これ、ミキが移動教室のときに、お母さんにお土産で買ってあげたんじゃない!」
「え?」
「ひどいよ! 忘れたの?」
「……もらったっけ?」
「あげたよ!! 忘れたの? 何よ、こんなにホコリだらけにしちゃって。どうせまた、ブログ書くのに夢中になって、上の空で聞いてたんでしょ!」
あああ、耳が痛い~。
「せっかく、ミキのお金で買ってあげたのに。もうあげないからね!」
そっそれは、私が言うはずだったのに……。
こてんぱんにやられて、私はすごすごと引き上げた。汚れた袋を開けて、あさりキティのボールペンを取り出してみる。キティとミミィの姉妹が、ピンクのあさりにちょこんと納まり、穏やかな顔でこちらを見ていた。
メモ用紙に試し書きをしてみると、思いのほか書きづらい。わざわざミキの近くまで行き、余計なことをささやいた。
「これ、あさりが重くて書きにくい」
「あっそ。文句あるなら、使わなくていいよ」
第二ラウンド開始である。
また夫がこちらをチラリと見た。
お気に召したら、クリックしてくださいませ♪
※姉妹ブログ 「いとをかし」 へは、こちらからどうぞ^^
中には「木更津限定 あさりキティ」と書かれたボールペンが入っていた。
私はため息をついた。またミキの仕業だ。
小6の娘は、ご当地キティが大好きで、どこか出掛けるたびに「買って買って」とねだる。
下田・金目鯛キティ、宇都宮・ギョーザキティ、日光・眠り猫キティ、箱根・寄木細工キティなどなど、数え上げたら切りがない。
それなのに、手に入れた時点で満足してしまうようで、家に着いたら無頓着に放り出し、袋から出しもせずに知らん顔……。
私は、床に転がったままの土産袋を見て、ずいぶん叱ったものだ。
「大事にしないのなら、もう買ってあげないよ!」
しかし敵もさるもの。
「じゃあ、自分で買うからいいよ。お金あるし」
生意気なことに、口ごたえで応戦する。
「まったく、可愛くない子になっちゃって。誰に似たんだろう」
私がブツブツ文句を言うと、夫がこちらをチラリと見た。
そんなやりとりが繰り返されてきたものだから、今日こそは厳しく言わなければと思ったわけだ。義母の部屋へ遊びに行ったミキが戻ってくると、私は早速ボールペンの入った土産袋を突きつけ言った。
「ほら、これ見てみなさい。またほっぽらかしてあったんだからね」
ミキは一瞬「しまった」という顔をしたが、中を確認したとたん、大きな声で反論しはじめた。
「これ、ミキが移動教室のときに、お母さんにお土産で買ってあげたんじゃない!」
「え?」
「ひどいよ! 忘れたの?」
「……もらったっけ?」
「あげたよ!! 忘れたの? 何よ、こんなにホコリだらけにしちゃって。どうせまた、ブログ書くのに夢中になって、上の空で聞いてたんでしょ!」
あああ、耳が痛い~。
「せっかく、ミキのお金で買ってあげたのに。もうあげないからね!」
そっそれは、私が言うはずだったのに……。
こてんぱんにやられて、私はすごすごと引き上げた。汚れた袋を開けて、あさりキティのボールペンを取り出してみる。キティとミミィの姉妹が、ピンクのあさりにちょこんと納まり、穏やかな顔でこちらを見ていた。
メモ用紙に試し書きをしてみると、思いのほか書きづらい。わざわざミキの近くまで行き、余計なことをささやいた。
「これ、あさりが重くて書きにくい」
「あっそ。文句あるなら、使わなくていいよ」
第二ラウンド開始である。
また夫がこちらをチラリと見た。
お気に召したら、クリックしてくださいませ♪
※姉妹ブログ 「いとをかし」 へは、こちらからどうぞ^^
自分も子供たちを見てるとつくづく思いますよ。
DNAは変えられない
キティグッツで思い出しましたけど、鎌倉に行った時見たやつ。その名も「大仏キティ」
何が何でも作ってる感が・・・すごい
ご当地キティちゃんかぁ~。まえの職場に、ご当地キティちゃん好きな上司(男性・30代なかば)がいて、「お遍路さんキティ」を買ってあげたことありますわたしは「せんとくん」のピンバッヂが欲しいです。…というか、せんとくんに抱きつきたいです。
ケンカできるほど仲良いんだろうし(^_^)
そういうものはきっと実用本位じゃないだろうしね。
確かにペン先に飾りがついてると、書きづらいよね~
って、わたし会社で使ってるペンにネコちゃんつけてるけど
ご当地キティはストラップでいくつか持ってますよ~
会社の40代のおじさまが出張したときにお土産に買ってきてくれたのが2つ…大阪のたこ焼きキティと群馬の赤鬼キティ、あと自分で沖縄で買ったパイナップルキティ
でも、重いからにはつけてましぇ~ん
お弁当袋でユラユラ~(笑)
娘ちゃんからのあさりキティちゃん、せっかくだから
いつも胸にさしとくとか
ゆうさん、大仏キティもお見事です。
あの、大きくて重量感たっぷりの建造物も、キティちゃんにかかったら、ラブリーにへんし~ん、ですね。
そういえば、私はシーサーキティを沖縄で買ってきましたよ。
いかついシーサーも、愛らしくへんし~ん!
冬眠さん、せんとくんですか。
キャラクターの好みは人それぞれですものね。
私の知り合いの男性は、ミッフィーちゃんがひいきなんですって!
で、その上司の方は、お遍路キティちゃんを活用されているんでしょうか。
mineさん、私と娘は仲良くケンカしているつもりでいるんですけれども、夫から見ると険悪な雰囲気に映るようです。
「やめてくれよ」と何度か注意されました。
私も娘も、キョトンとしたことがあります。
むっちゃん、たこ焼きキティに赤鬼キティですか~!
何でも着こなす(?)キティちゃんは大したものですね。
パイナップルキティは見たことあります。
持ってないけど…。
あさりキティを使いこなせるようになりた~い。
ちなみに買って満足派(笑)
袋から出さないで箱に直行です!
最近はみんながお土産に買ってきてくれるので自分ではあまり買いません(笑)
ペン類はキティちゃんとって使ってます♪
そーいう私も娘に机の上きたないって、こごと言いながら、自分は娘からもらった「仕事がんばれ、激励手紙!?」の返事を書けないでいる
そーゆんもんだ、ですね。(急に擁護にまわるあたし)
地元高松の空港で買った、うどんキティなるものをもってま~す
何しろ、プロフ写真がキティちゃんだものね。
でも、ペン類のキティちゃんを取ったら、意味ないのでは??
あさりキティのブラブラにも慣れ、最近はそれほど書きづらくはないかな。
かなはなさん、私は数え切れないくらい娘の気持ちを踏みにじってきたと思います。
悪い母親だな~と思うこともしばしば…。
が、最近は娘のほうが悪くなってきました。
母を出し抜くとは許せん、と悪度に磨きをかけています(!?)
逸品と かくべきか(笑)
ほじいよ~~☆
きらっきら はぴはぴ!
今や、インターナショナルなキティちゃんですもの、世界各国で引っ張りだこでしょう。
あさりキティちゃんの愛らしい姿は、ワタクシたち姉妹とかぶります。
わざわざ言うこともなかったかしら。