那覇から伊江島に行くには、本部(もとぶ)港から出ているフェリーに乗らねばならない。本部に行くには、まず名護に出て、そこからバスを乗り継いでいく。
那覇から名護まで、高速バスでも90分かかる。名護で車外に降りたときには、靴を脱いで裸足になったような解放感があり、気分もよかった。
次のバスは、15分後か。
両腕を高く上げ、伸びの姿勢をしたあとは、バス停前のベンチで待つ。人はまばらだ。平日とはいえ、こんなに利用客が少なくて大丈夫なのだろうか。採算面を心配していたら、どこからともなく猫がやってきた。
名護の猫とはいえ、「ナ~ゴ」と鳴くわけでもなく、黙って私と隣に座った若者を見比べている。こちらも猫を見て、「毛並みがよくないな」と値踏みした。その思いが伝わったのか、プイと顔をそむけて、私のもとから離れて行った。
猫は隣の若者の前まで来ると、軽やかにジャンプして膝に飛び乗った。拒否されないと見ると、安心したように目を細め、眠り猫と化している。
「かまちょ」という若者言葉をご存じだろうか。「かまってちょうだい」を短縮した言い方なのだが、これはまさに「かまちょ猫」。遊んでもらって幸せそうだ。
まもなくバスが来て、若者が立ち上がると、猫もしぶしぶ膝から降りた。また次のターゲットを探すにちがいない。
本部港につくと、フェリーが停まっていた。
伊江島まで30分。ここにも修学旅行生がわんさといて、沖縄がいかに人気なのか、痛いほどわかった。
「キャーッ、島が見えるぅ」
「はいっ、チーズ!」
デッキは子どもたちに占領され、写真が撮れない……。まあいいや。
伊江島に着くと、まずは自転車を借り、ニャティア洞に向かう。車はほとんど通らず、せわしない東京とはまったく違うのどかさがあった。
15分ほど走ると、ニャティア洞だ。この洞窟には、「ビジル石」という子授け神が崇められているそうだ。この石を持ち上げ、軽いと感じたら女の子、重いと感じたら男の子に恵まれるという言い伝えがあるらしい。
中に入ってみると、たしかに神がいそうな気配である。
天井から滴る水が、カメラを濡らすこともあるのでご注意を。
洞窟から見える海の素晴らしいこと。
そして、これがビジル石である。
実際に持ち上げたりはしなかったが、やってみればよかったかもしれない。
ちょっと前までは、その先の米軍補助飛行場でオスプレイが見られたそうだ。一度くらいはお目にかかりたかったのに、最近は飛んでこないとか。
お次は島の見どころ、城山(タッチュー)を目指す。むきだしの岩肌が、パワースポットの雰囲気を醸し出している。ここには、神が住んでいるような気配が感じられる。
この神秘的な城山に、オスプレイは似合わない。また、飛行を再開するのだろうか。
左側の登山口から、山に登ることができるという。もし時間があれば、私も登りたかったが、午後のフェリーで帰らなければならない。次の機会を作りたいものだ。
短時間の滞在で、帰りのフェリーに乗った。伊江島の民家では、修学旅行生の受け入れを行っており、農業や料理などの体験学習をしているという。それも楽しそうな気がする。
名護に戻り、今度は帰りのバスを待つ。近くを探してみたが、あの猫はいなかった。十分かまってもらえて、満足したのかもしれない。
ホテルの近くには万座毛があった。
ここは、とても好きな場所。到着時、不思議と雨も上がり、景色を楽しむことができた。
沖縄はいいところだ。
来年、また仕事で来るのでよろしく~!
↑
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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
那覇から名護まで、高速バスでも90分かかる。名護で車外に降りたときには、靴を脱いで裸足になったような解放感があり、気分もよかった。
次のバスは、15分後か。
両腕を高く上げ、伸びの姿勢をしたあとは、バス停前のベンチで待つ。人はまばらだ。平日とはいえ、こんなに利用客が少なくて大丈夫なのだろうか。採算面を心配していたら、どこからともなく猫がやってきた。
名護の猫とはいえ、「ナ~ゴ」と鳴くわけでもなく、黙って私と隣に座った若者を見比べている。こちらも猫を見て、「毛並みがよくないな」と値踏みした。その思いが伝わったのか、プイと顔をそむけて、私のもとから離れて行った。
猫は隣の若者の前まで来ると、軽やかにジャンプして膝に飛び乗った。拒否されないと見ると、安心したように目を細め、眠り猫と化している。
「かまちょ」という若者言葉をご存じだろうか。「かまってちょうだい」を短縮した言い方なのだが、これはまさに「かまちょ猫」。遊んでもらって幸せそうだ。
まもなくバスが来て、若者が立ち上がると、猫もしぶしぶ膝から降りた。また次のターゲットを探すにちがいない。
本部港につくと、フェリーが停まっていた。
伊江島まで30分。ここにも修学旅行生がわんさといて、沖縄がいかに人気なのか、痛いほどわかった。
「キャーッ、島が見えるぅ」
「はいっ、チーズ!」
デッキは子どもたちに占領され、写真が撮れない……。まあいいや。
伊江島に着くと、まずは自転車を借り、ニャティア洞に向かう。車はほとんど通らず、せわしない東京とはまったく違うのどかさがあった。
15分ほど走ると、ニャティア洞だ。この洞窟には、「ビジル石」という子授け神が崇められているそうだ。この石を持ち上げ、軽いと感じたら女の子、重いと感じたら男の子に恵まれるという言い伝えがあるらしい。
中に入ってみると、たしかに神がいそうな気配である。
天井から滴る水が、カメラを濡らすこともあるのでご注意を。
洞窟から見える海の素晴らしいこと。
そして、これがビジル石である。
実際に持ち上げたりはしなかったが、やってみればよかったかもしれない。
ちょっと前までは、その先の米軍補助飛行場でオスプレイが見られたそうだ。一度くらいはお目にかかりたかったのに、最近は飛んでこないとか。
お次は島の見どころ、城山(タッチュー)を目指す。むきだしの岩肌が、パワースポットの雰囲気を醸し出している。ここには、神が住んでいるような気配が感じられる。
この神秘的な城山に、オスプレイは似合わない。また、飛行を再開するのだろうか。
左側の登山口から、山に登ることができるという。もし時間があれば、私も登りたかったが、午後のフェリーで帰らなければならない。次の機会を作りたいものだ。
短時間の滞在で、帰りのフェリーに乗った。伊江島の民家では、修学旅行生の受け入れを行っており、農業や料理などの体験学習をしているという。それも楽しそうな気がする。
名護に戻り、今度は帰りのバスを待つ。近くを探してみたが、あの猫はいなかった。十分かまってもらえて、満足したのかもしれない。
ホテルの近くには万座毛があった。
ここは、とても好きな場所。到着時、不思議と雨も上がり、景色を楽しむことができた。
沖縄はいいところだ。
来年、また仕事で来るのでよろしく~!
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)