姉と「新工場夜景ジャングルクルーズ」という船に乗った。
予想通り、周りはカップルや夫婦、家族連れなどでにぎやかだ。
「つき合わせちゃって悪いわね。友達いないから、一人で乗るのも淋しくてさ~」
ちらりと姉の顔色をうかがうと、迷惑そうな様子ではない。
「船は好きなのよ。水曜日は屋形船に乗ったしね。アタシも友達いないから、ちょうどよかったわ」
「あはは」
「ははは」
しょうもない姉妹である。前にいた老夫婦が、笑いをこらえているような気がした。
横浜を18:30に出航するこの船は、けっこう小さい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/db/78ef018b30fd6eb40dfb4440754b780f.jpg)
雨の心配もなかったので、迷わず2階デッキに向かう。
景色は抜群だが、風が強くて寒いから、長袖は必需品だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/f3/7958c8a8e573f929ce2fe20740fc8183.jpg)
今回は、夜景モードでの撮影練習も兼ねている。明るいうちに、カメラの状態を再チェックした。
「それでは出航いたします」
早速、遠ざかる横浜の街並みを撮影してみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/ba/ce8d45a9a611d7403f2ce64a65dc9e0b.jpg)
水平に撮ったつもりなのに、これは右に傾いでいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/a2/92c7c4ae3c776166f55d8e40597a141c.jpg)
もう一枚。
今度は左だ……。船からの撮影は初めてだが、思った以上に難しい。
さらに、小型船だから揺れて手ブレが激しい。スポーツをしている人を撮影するには、シャッタースピードを高く、滝などの静止画を取る場合にはシャッタースピードを低くすると教わったが、撮影する人が動いている場合はどうしたらいいのだろう。
考えても仕方ない。暗くて設定変更もできないし、さあ、チャレンジチャレンジ。
まずは、ベイブリッジ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/a0/3a5f3984a1fe9ab29aebbbcd43ec4e8b.jpg)
係員のお姉さんが、「右手にありますのは……」「左手をご覧ください」と説明してくれるのだが、カメラを抱えていてはメモも取れず、スポットの名称はほとんどおぼえていない。
「みなさま。工場夜景を楽しむには、想像力が必要です。あの建物は〇〇に似ているなどと想像して、ご自分で名前をつけてみてください」
ほほう。
では、直感で、ひらめいた名前を挙げてみよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/15/90bfb66a74a6f502e62a364eae29bedd.jpg)
ツナ缶。
ちなみに、ここにはオレンジのライトが照らされている。これは、危険物が貯蔵されている意味らしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/e0/2e17bf4c69350e7ced43a6a76ed30489.jpg)
AKIRAワールド。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/0b/663068c2ac62eba368b5b57f70a35459.jpg)
パイプ王国。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/af/990f8026e7e08002880ac2a14bb08a8a.jpg)
飛び込み台。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/55/47fa718abb48625f2ec698ca89cec595.jpg)
釣り人。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/02/fd0b943bab05dc20a72d0959f0b42e3b.jpg)
足。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/83/61ea0323c66c50f1fe0fc020263af4a4.jpg)
夫婦。
うーん、想像力の貧困さが暴露されるネーミングばかりだ……。
唯一、名前をおぼえた工場もある。
「お待たせしました。ここが一番人気の、昭和電工です」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/4b/a9e91b4c75eaff05b3fea35640aa5800.jpg)
かつて、「風雲たけし城」というテレビ番組があったが、ここはまさにお城である。形といい、煙のたなびき方といい、ゆるぎない貫禄が漂っていた。
「素敵ねぇ」
「うん」
姉もうっとりと眺めている。工場という無機質な建物が、どうしてこんなに美しいのか、教えてもらいたいくらいだ。
このあとは、来た道を戻るだけだが、暗くなった分、行きより華やいで見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/85/2a89fe5424938768ff3c21bebe42bb12.jpg)
プラレール。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/c6/2413d7477dfcda4eb243941e40ab4f10.jpg)
クジラ。
そして、横浜の夜景が、くっきり映ったところで下船となった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/d9/963815095e30167aa13551bbda0a4980.jpg)
「よかったね」
「キレイだった」
船酔いする人には勧められないが、一風変わった写真を撮るにはいい。
翌日、画像をパソコンで確認した。全部で205枚撮影したが、鮮明に写っているのは、ほんの30枚ほどだ。残りの175枚は、とても人様にお見せできるような出来ではない。
ウソ~~~~!!!!
ガッカリして、座り込んでしまいそうなくらいだった。
激しい揺れにも対応できるような、「船上モード」はないのかな……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/18/b2b19eb2db2595e3407c99e2498c999f.png)
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
予想通り、周りはカップルや夫婦、家族連れなどでにぎやかだ。
「つき合わせちゃって悪いわね。友達いないから、一人で乗るのも淋しくてさ~」
ちらりと姉の顔色をうかがうと、迷惑そうな様子ではない。
「船は好きなのよ。水曜日は屋形船に乗ったしね。アタシも友達いないから、ちょうどよかったわ」
「あはは」
「ははは」
しょうもない姉妹である。前にいた老夫婦が、笑いをこらえているような気がした。
横浜を18:30に出航するこの船は、けっこう小さい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/db/78ef018b30fd6eb40dfb4440754b780f.jpg)
雨の心配もなかったので、迷わず2階デッキに向かう。
景色は抜群だが、風が強くて寒いから、長袖は必需品だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/f3/7958c8a8e573f929ce2fe20740fc8183.jpg)
今回は、夜景モードでの撮影練習も兼ねている。明るいうちに、カメラの状態を再チェックした。
「それでは出航いたします」
早速、遠ざかる横浜の街並みを撮影してみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/ba/ce8d45a9a611d7403f2ce64a65dc9e0b.jpg)
水平に撮ったつもりなのに、これは右に傾いでいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/a2/92c7c4ae3c776166f55d8e40597a141c.jpg)
もう一枚。
今度は左だ……。船からの撮影は初めてだが、思った以上に難しい。
さらに、小型船だから揺れて手ブレが激しい。スポーツをしている人を撮影するには、シャッタースピードを高く、滝などの静止画を取る場合にはシャッタースピードを低くすると教わったが、撮影する人が動いている場合はどうしたらいいのだろう。
考えても仕方ない。暗くて設定変更もできないし、さあ、チャレンジチャレンジ。
まずは、ベイブリッジ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/a0/3a5f3984a1fe9ab29aebbbcd43ec4e8b.jpg)
係員のお姉さんが、「右手にありますのは……」「左手をご覧ください」と説明してくれるのだが、カメラを抱えていてはメモも取れず、スポットの名称はほとんどおぼえていない。
「みなさま。工場夜景を楽しむには、想像力が必要です。あの建物は〇〇に似ているなどと想像して、ご自分で名前をつけてみてください」
ほほう。
では、直感で、ひらめいた名前を挙げてみよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/15/90bfb66a74a6f502e62a364eae29bedd.jpg)
ツナ缶。
ちなみに、ここにはオレンジのライトが照らされている。これは、危険物が貯蔵されている意味らしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/e0/2e17bf4c69350e7ced43a6a76ed30489.jpg)
AKIRAワールド。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/0b/663068c2ac62eba368b5b57f70a35459.jpg)
パイプ王国。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/af/990f8026e7e08002880ac2a14bb08a8a.jpg)
飛び込み台。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/55/47fa718abb48625f2ec698ca89cec595.jpg)
釣り人。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/02/fd0b943bab05dc20a72d0959f0b42e3b.jpg)
足。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/83/61ea0323c66c50f1fe0fc020263af4a4.jpg)
夫婦。
うーん、想像力の貧困さが暴露されるネーミングばかりだ……。
唯一、名前をおぼえた工場もある。
「お待たせしました。ここが一番人気の、昭和電工です」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/4b/a9e91b4c75eaff05b3fea35640aa5800.jpg)
かつて、「風雲たけし城」というテレビ番組があったが、ここはまさにお城である。形といい、煙のたなびき方といい、ゆるぎない貫禄が漂っていた。
「素敵ねぇ」
「うん」
姉もうっとりと眺めている。工場という無機質な建物が、どうしてこんなに美しいのか、教えてもらいたいくらいだ。
このあとは、来た道を戻るだけだが、暗くなった分、行きより華やいで見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/85/2a89fe5424938768ff3c21bebe42bb12.jpg)
プラレール。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/c6/2413d7477dfcda4eb243941e40ab4f10.jpg)
クジラ。
そして、横浜の夜景が、くっきり映ったところで下船となった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/d9/963815095e30167aa13551bbda0a4980.jpg)
「よかったね」
「キレイだった」
船酔いする人には勧められないが、一風変わった写真を撮るにはいい。
翌日、画像をパソコンで確認した。全部で205枚撮影したが、鮮明に写っているのは、ほんの30枚ほどだ。残りの175枚は、とても人様にお見せできるような出来ではない。
ウソ~~~~!!!!
ガッカリして、座り込んでしまいそうなくらいだった。
激しい揺れにも対応できるような、「船上モード」はないのかな……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/18/b2b19eb2db2595e3407c99e2498c999f.png)
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)