学校勤めだと、教科書に触れる機会が多い。
読んで楽しいのは地理。音楽や美術にも見入ってしまう。日本史、世界史もなかなかだ。
「家庭もおもしろいよね」
私が高校生のときは、女子だけが家庭を学んでいた。10年後あたりから男女共通履修となり、被服や保育、調理など、男子も生きていく上で必要な知識を身につけられて、よかったと思う。
エプロン作りには夢中になったものだ。しかし、何といっても、一番の目玉は調理実習だろう。予想通り、青椒肉絲(チンジャオロースー)やおせち料理が載っていた。友達とキャッキャとはしゃぎながら作ったことを思い出し、頬が緩む。
「あれ、こんなものまで……」
私のときにはなかった「簡単ピザ」の作り方で手が止まった。
「いやあ、ホントにこれは簡単だわ。やってみたいな」
高校生の調理実習用であれば、失敗もないに違いない。そそくさと教科書をバッグに入れ、チャレンジすることにした。
「えーと、強力粉、ドライイースト、砂糖、塩をポリ袋に入れて、よく振って混ぜる」
ふりふり、ふりふり。
「40度のお湯とサラダ油を加えて、袋ごとよくこねる」
こねこね、こねこね。
手が汚れない上、後片づけが楽でいい。ただし、粉っぽさが残らないよう、袋越しによーくチェックしないといけない。
「生地がまとまってきたら、袋の口をゆるく結び、暖かいところに20~30分置く」
冬ならストーブの前や、ぬるま湯を入れたボールの上、夏なら陽のあたる場所がよいらしい。保温中の炊飯器の近くという手もありそうだ。
「生地が2倍ぐらいまで膨らんだら、袋を切り裂いて生地を取り出し、生地を押さえて形を整える」
本当に20分で大きくなったのは驚きだ。一般的なレシピを見ると、もっと手間暇かかって面倒なのだから。さっそくガス抜きをして、丸く伸ばし、ピザソース、オニオン、ベーコン、マッシュルーム、チーズの順でトッピングをする。
「あ、赤ピーマンを忘れてた」
チーズの上にこっそりピーマンを載せればできあがりだ。
あとは、200度のオーブンで15分焼くだけ。粉を混ぜてから1時間で完成とは素晴らしい! 完成品の写真は撮り忘れたが、実に美味しくいただいた。
「すごいなぁ、さすがは調理実習。これなら生徒も喜ぶね」
家庭科の先生の話では、2時間以内に仕上げるのが難しいのはゼリー系なのだそうな。沸騰した湯でゼラチンを溶かすと、制限時間内には固まらない。工夫を重ね、80度のお湯を使う方法を考えたと聞いた。まず最初に、ゼリーから作り始めれば、2時間目の途中で冷たいデザート付きの食事ができるというから大したものだ。
「おっ、パンナコッタもある。次はこれにしようっと」
高校生のみなさん、教科書は大人になっても使えます。
捨てずに取っておいてね。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
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「家庭もおもしろいよね」
私が高校生のときは、女子だけが家庭を学んでいた。10年後あたりから男女共通履修となり、被服や保育、調理など、男子も生きていく上で必要な知識を身につけられて、よかったと思う。
エプロン作りには夢中になったものだ。しかし、何といっても、一番の目玉は調理実習だろう。予想通り、青椒肉絲(チンジャオロースー)やおせち料理が載っていた。友達とキャッキャとはしゃぎながら作ったことを思い出し、頬が緩む。
「あれ、こんなものまで……」
私のときにはなかった「簡単ピザ」の作り方で手が止まった。
「いやあ、ホントにこれは簡単だわ。やってみたいな」
高校生の調理実習用であれば、失敗もないに違いない。そそくさと教科書をバッグに入れ、チャレンジすることにした。
「えーと、強力粉、ドライイースト、砂糖、塩をポリ袋に入れて、よく振って混ぜる」
ふりふり、ふりふり。
「40度のお湯とサラダ油を加えて、袋ごとよくこねる」
こねこね、こねこね。
手が汚れない上、後片づけが楽でいい。ただし、粉っぽさが残らないよう、袋越しによーくチェックしないといけない。
「生地がまとまってきたら、袋の口をゆるく結び、暖かいところに20~30分置く」
冬ならストーブの前や、ぬるま湯を入れたボールの上、夏なら陽のあたる場所がよいらしい。保温中の炊飯器の近くという手もありそうだ。
「生地が2倍ぐらいまで膨らんだら、袋を切り裂いて生地を取り出し、生地を押さえて形を整える」
本当に20分で大きくなったのは驚きだ。一般的なレシピを見ると、もっと手間暇かかって面倒なのだから。さっそくガス抜きをして、丸く伸ばし、ピザソース、オニオン、ベーコン、マッシュルーム、チーズの順でトッピングをする。
「あ、赤ピーマンを忘れてた」
チーズの上にこっそりピーマンを載せればできあがりだ。
あとは、200度のオーブンで15分焼くだけ。粉を混ぜてから1時間で完成とは素晴らしい! 完成品の写真は撮り忘れたが、実に美味しくいただいた。
「すごいなぁ、さすがは調理実習。これなら生徒も喜ぶね」
家庭科の先生の話では、2時間以内に仕上げるのが難しいのはゼリー系なのだそうな。沸騰した湯でゼラチンを溶かすと、制限時間内には固まらない。工夫を重ね、80度のお湯を使う方法を考えたと聞いた。まず最初に、ゼリーから作り始めれば、2時間目の途中で冷たいデザート付きの食事ができるというから大したものだ。
「おっ、パンナコッタもある。次はこれにしようっと」
高校生のみなさん、教科書は大人になっても使えます。
捨てずに取っておいてね。
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)