高校生ともなると、一般常識を身につけておかねばならない。
勤務先の高校では、ときどき、一般常識問題のテストをして入社試験に備える。しかし、パソコンや携帯に慣れた世代は、漢字が書けなくていけない。
先日は、こんな問題があった。
文中のカタカナを漢字で書きなさい
7.紅葉が目にハえる
察するに、11月あたりの光景であろう。鎌倉や箱根を歩いていて、赤や黄色に彩られた葉に、目を奪われる様子が浮かんでくる。
だが、今は5月だ。季節感にそぐわない問題なので、「新緑が目にハえる」に変えればよかったと後悔した。
正答は「映える」である。
学力はお世辞にも高いとはいえないレベルなのだが、多くの生徒が書けていた。私は機嫌よく、「よしよし♪」とニンマリしながら採点を続けていた。
ところが、次の生徒は「生える」と書いている……。
目から、もみじが生えてきたら大変だろうが!
おかしいけれども笑えない。「こんな間違いをするなんて」とウンザリする。おそらく、その生徒は、「光を受けて照り輝くこと、または美的に調和している様子」の「映える」という言葉を知らないのではないか。
もみじがニョキッと生えてくるところを想像したら、目が痛くなってきた。
答案をめくると、次の解答が待っていた。今度は「植える」となっている。
「はー」と、私は大きなため息をついた。
極めつけは、この答えだ。
「葉える」
……いやあ、何とコメントしていいか。
そんな言葉があるわけない。まったく、想定外の珍答である。
もしかして、わざとウケを狙ったのかもしれない。
私だったら、別の漢字にするのだが。
たとえば、「歯える」とか、「蝿る」などというほうが面白い。
余計なことを考えていたら、蝿にとまられた感触を思い出し、腕がかゆくなってきた。
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
勤務先の高校では、ときどき、一般常識問題のテストをして入社試験に備える。しかし、パソコンや携帯に慣れた世代は、漢字が書けなくていけない。
先日は、こんな問題があった。
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7.紅葉が目にハえる
察するに、11月あたりの光景であろう。鎌倉や箱根を歩いていて、赤や黄色に彩られた葉に、目を奪われる様子が浮かんでくる。
だが、今は5月だ。季節感にそぐわない問題なので、「新緑が目にハえる」に変えればよかったと後悔した。
正答は「映える」である。
学力はお世辞にも高いとはいえないレベルなのだが、多くの生徒が書けていた。私は機嫌よく、「よしよし♪」とニンマリしながら採点を続けていた。
ところが、次の生徒は「生える」と書いている……。
目から、もみじが生えてきたら大変だろうが!
おかしいけれども笑えない。「こんな間違いをするなんて」とウンザリする。おそらく、その生徒は、「光を受けて照り輝くこと、または美的に調和している様子」の「映える」という言葉を知らないのではないか。
もみじがニョキッと生えてくるところを想像したら、目が痛くなってきた。
答案をめくると、次の解答が待っていた。今度は「植える」となっている。
「はー」と、私は大きなため息をついた。
極めつけは、この答えだ。
「葉える」
……いやあ、何とコメントしていいか。
そんな言葉があるわけない。まったく、想定外の珍答である。
もしかして、わざとウケを狙ったのかもしれない。
私だったら、別の漢字にするのだが。
たとえば、「歯える」とか、「蝿る」などというほうが面白い。
余計なことを考えていたら、蝿にとまられた感触を思い出し、腕がかゆくなってきた。
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