たまには、都心のお店でランチを楽しみたい。
ミュージカルを観る前に、日比谷の東京會舘まで足を運んだ。
「いらっしゃいませ」
店内の雰囲気は申し分ないのだが、ランチで混雑しているせいか、店員の対応が妙に遅い。席についてもメニューすら持ってこないし、そもそも、呼んだところですぐには来てくれない。
「どうする? 1時間しかないから、ランチコースにしたら、ミス・サイゴンに間に合わないかもよ」
「絶対遅いでしょ。単品にしよ」
高3の娘も安全策を勧めるので、早そうなカレーにした。
「すみませーん」
シーン。
ダメだ、もう一回。
「すみませーん」
「はい」
「海老フライのカレーとグリルビーフカレー」
「かしこまりました」
やっと注文できた。いつになったら食べられるかと構えていたら、意外にも、5分後くらいにやってきた。
「お待たせしました」
これが、海老フライのカレーである。

有頭海老の立派なこと。しかも新鮮だ。身の弾力性も申し分ないし、カレーの辛さもちょうどよかった。
「うまー」
そして、こちらが娘の注文したグリルビーフカレー。

肉は軟らかくて食べやすかったらしい。しかし、女子高生にはボリュームありすぎで、お腹が苦しいとか。
感動したのは、カレーの添え物だ。

定番の福神漬け、らっきょうはもちろん、見たことのないものまである。
「あっ、レーズンだぁ~!」
私はカレーにレーズン派なので、ありがたくいただいた。
「ごちそうさまぁ~」
「ごちそうさまっ」
カレーは早い。時計を見たら、あと30分残っている。となると、デザートか?
「たしか、隣の店に美味しいケーキがあるはず」
支払いをすませ、私たちは館内に隣接したカフェに移動した。
「いらっしゃいませ」
ここには、東京會舘の名物・マロンシャンテリーがあるのだ。カフェのほうは対応もよく、店員さんがすぐに来てくれた。

「うわあ!」
「へへへ、キレイでしょ」
満腹の娘は呆れていたが、ホームページを見て、絶対にこれを食べて帰ろうと決めていた。
「中はどうなっているのかしら」
写真を撮ったあと、フォークでつついてみる。

おやおや、レモン色のマロンが、恥ずかしそうに顔を出すではないか。
早速パクリ。
生クリームの甘さ、軟らかさが絶妙である。甘すぎると気持ち悪くなるが、甘さ控えめでもそっけない。これは実にいい塩梅だ。私の幸せそうな顔に刺激されたのか、娘も「ひと口」と催促してくる。
「うん、美味しい。でも、もう食べられない」
「ほほほ、じゃあ、残りは全部お母さんのものね」
このケーキはクセになるかも……。
食べ終わってひと息ついたら、ちょうど1時間たっていた。
60分限定のランチタイムが、こんなに充実するとはね。

↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
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「いらっしゃいませ」
店内の雰囲気は申し分ないのだが、ランチで混雑しているせいか、店員の対応が妙に遅い。席についてもメニューすら持ってこないし、そもそも、呼んだところですぐには来てくれない。
「どうする? 1時間しかないから、ランチコースにしたら、ミス・サイゴンに間に合わないかもよ」
「絶対遅いでしょ。単品にしよ」
高3の娘も安全策を勧めるので、早そうなカレーにした。
「すみませーん」
シーン。
ダメだ、もう一回。
「すみませーん」
「はい」
「海老フライのカレーとグリルビーフカレー」
「かしこまりました」
やっと注文できた。いつになったら食べられるかと構えていたら、意外にも、5分後くらいにやってきた。
「お待たせしました」
これが、海老フライのカレーである。

有頭海老の立派なこと。しかも新鮮だ。身の弾力性も申し分ないし、カレーの辛さもちょうどよかった。
「うまー」
そして、こちらが娘の注文したグリルビーフカレー。

肉は軟らかくて食べやすかったらしい。しかし、女子高生にはボリュームありすぎで、お腹が苦しいとか。
感動したのは、カレーの添え物だ。

定番の福神漬け、らっきょうはもちろん、見たことのないものまである。
「あっ、レーズンだぁ~!」
私はカレーにレーズン派なので、ありがたくいただいた。
「ごちそうさまぁ~」
「ごちそうさまっ」
カレーは早い。時計を見たら、あと30分残っている。となると、デザートか?
「たしか、隣の店に美味しいケーキがあるはず」
支払いをすませ、私たちは館内に隣接したカフェに移動した。
「いらっしゃいませ」
ここには、東京會舘の名物・マロンシャンテリーがあるのだ。カフェのほうは対応もよく、店員さんがすぐに来てくれた。

「うわあ!」
「へへへ、キレイでしょ」
満腹の娘は呆れていたが、ホームページを見て、絶対にこれを食べて帰ろうと決めていた。
「中はどうなっているのかしら」
写真を撮ったあと、フォークでつついてみる。

おやおや、レモン色のマロンが、恥ずかしそうに顔を出すではないか。
早速パクリ。
生クリームの甘さ、軟らかさが絶妙である。甘すぎると気持ち悪くなるが、甘さ控えめでもそっけない。これは実にいい塩梅だ。私の幸せそうな顔に刺激されたのか、娘も「ひと口」と催促してくる。
「うん、美味しい。でも、もう食べられない」
「ほほほ、じゃあ、残りは全部お母さんのものね」
このケーキはクセになるかも……。
食べ終わってひと息ついたら、ちょうど1時間たっていた。
60分限定のランチタイムが、こんなに充実するとはね。

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