しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「巡査の休日」 佐々木譲 

2011年08月23日 | 読書
「巡査の休日」 佐々木譲     角川春樹事務所

帯広で殺人を犯し、札幌でストーカー侵入事件を起こして逮捕された鎌田光也。
逮捕の時に小島百合巡査に撃たれ、札幌医大病院に入院していたが脱走。
洞爺湖サミットで警戒が厳重な中、姿をくらます。
それから1年2ヵ月後、神奈川で2人組による現金輸送車強奪未遂事件が起きる。
遺留品から犯人の1人が鎌田光也と断定される。
同じ頃、ストーカー被害に合っていた村瀬香里のモバイルサイトに脅迫めいたメッセージが届く。
小島百合は再び、村瀬香里の警護にあたる。







北海道警察シリーズは3作で終わりかと思ったが、その続編。
メインになった郡司事件は一応決着を見ているのだが。
他の事件が繋がっているので、やはり順番に読んだ方がいい。
タイトルは休日だが、そんな優雅な話しではない。
お馴染みになった刑事たちが、それぞれに事件を解決しようと動き回る。
同時進行が、いい具合に立体感を作り出している。
村瀬香里の事件は、何となく真相が見えていた。
不審な人物は、それとなく書かれているから。
そして、何気なくあるエピソードも見逃してはいけない。
この犯人は、間違いなく逆恨みなのだが、そう思い込んでしまう気持ちも分かる。
小島巡査は、そのことであまり反省はない印象を受ける。
それが、少々引っかかる。

すっかり有名になった“よさこいソーラン”だが、自分はあまりよく知らない。
この物語で、裏事情のようなことも分かった。
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