しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「招かれざる客たちのビュッフェ」 クリスチアナ・ブランド 

2005年11月04日 | 読書
英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。
その独特のレシピにもとずく16の逸品を収めた短編集。
目次もタイトルに呼応したものになっている。
第一部、 コックリル・カクテル、4編。
ブランド作品の名警部コックリルが登場する作品。
第二部、 アントレ、3編。
第三部、 口なおしの一品、1編。
第四部、 プチ・フール、4編。
第五部、 ブラック・コーヒー、4編。

ブランドは初めて読んだ。代表作は「緑は危険」らしく、タイトルは聞いた事がある。
1907年生まれ人で、もう、古典に入るのだろうか。
推理、サスペンス、心理もの、夢か現かなど、バラエティにも富んでいる。
きちんと筋が通った話だが、概して、ゾクッとする怖さのある作品が多い気がする。短い間に怖さがすーと入ってくる感じ。
怖さは罪を犯した怖さや、追い詰められる怖さ、結構鋭く迫ってくる物もあるし、最後にジワーと来る物もある。
第四部、五部が好き。結構ブラック。
この文庫本を手にしたのは、表紙のイラストに惹かれたから。ひらいたかこさんの
作品。魚やえびが可愛い。

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