しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ライオンハート」 恩田陸

2009年06月21日 | 読書
「ライオンハート」 恩田陸    新潮文庫

5編からなる連作短編。
エドワードとエリザベス。
時と空間を越えて何度も出会う2人。
出会うとお互いが探しあっていたことに気が付くが、直ぐに別れてしまう宿命。
出会うまでは相手のことをひたすら探し、待ち続ける。



「異色のラブストーリー」と解説があった。
ラブストーリーが苦手な自分なので、読むのをためらったのだが、タイトルが気になり、恩田さんということもあって読む。
しかし、時代や年齢が違いながら何度も出会っていくという物語は、わりと漫画や歌の歌詞にもある。
特別新鮮な感じはなく、やはりラブストーリーは苦手という思いが残った。
扉絵に使われた絵画とマッチしたストーリーで展開される物語。
その絵画とのマッチの仕方が素敵だった。

タイトルの「ライオンハート」は、ケイト・ブッシュの歌のタイトルで、そこから来ているそうだ。
ちなにみ「らいおんハート」と書くと、SMAPの歌らしい。
上記のことは何一つ知らなかった。

自分の中で「ライオンハート」と言えば、F1ドライバーのナイジェル・マンセル。
話題も豊富で、色々言われたけれど。
今はいないタイプのドライバー、とても人間味溢れる愛すべきキャラクターのマンセルおじさん。
「ライオンハート」は英国魂、のような意味かと思っていた。
調べたら、
イングランド王、リチャード1世のこと。
その勇猛さから獅子心王(Lion hearted)と称され、中世騎士道物語の典型的な英雄であったそうだ。
なるほど。


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