「クスノキの番人」 東野圭吾 実業之日本社
直井玲斗は不当解雇された腹いせで、その会社に窃盗に入り捕まる。
起訴されそうな所に救いの手が差し伸べられる。
それは、「無罪放免されたら自分の命に従うこと」という条件が付いていた。
玲斗はその条件を受け入れ、自由の身となる。
助けてくれたのは、伯母の柳澤千舟だった。
母子家庭で母を早くに亡くした玲斗は、家族は祖母しかいないと思っていた。
千舟は玲斗の母の腹違いの姉で、資産家だった。
千舟は玲斗に、「クスノキの番人」になるように命じる。
それは東京から電車で1時間、バスで10分、その後坂を登った所にある月郷神社。
柳澤家が代々管理している所で、特別な仕事があった。
そこに大きなクスノキがあり、そのクスノキに祈念に来る人の世話をする事だった。
祈念は夜でだけ、予約制で行われていた。
ある夜、佐治寿明と言う50代の男性が祈念している時、クスノキに近づこうとしている人影に気付き声を掛ける。
祈念は1人で行うもので、他人を近づけてはならない。それを守るのも番人の仕事だった。
その人物は、佐治の娘の優美で、父親の浮気を疑っていて、祈念の内容を知りたいと言う。
祈念については全く知らなかった玲斗は、それがきっかけで興味を持ち始める。
ファンタジーな要素のある物語。
それは「クスノキへの祈念」。
最初はもっと抽象的で神秘的な感じがしていたのだが、段々具体的過ぎて印象が変わる。
そんな何もかも伝わってしまうのなら、大事にされる意味が分からなくなる。
誰にでも、墓場まで持っていきたい秘密の事があるのでは。
これは千舟と玲斗の物語。
2人のそれぞれの生い立ちの話があり、まったく違う環境で育った事や離れた年に関係なく心を通わせる、と言う。
それは玲斗が素直な性格で、千舟の言う事をなんでも受け入れるから。
しかし、玲斗は貧乏な環境で育っているのに、全く違う価値感覚の中で生きて来た千舟の感覚をあっさり受け入れられるのが、ちょっと不思議。
自分と言うものがなく、流されやすい性格だからか。
その感情があまり深くなく、上っ面な感じがして馴染めない。
だからか、あまり感動も出来なかった。
直井玲斗は不当解雇された腹いせで、その会社に窃盗に入り捕まる。
起訴されそうな所に救いの手が差し伸べられる。
それは、「無罪放免されたら自分の命に従うこと」という条件が付いていた。
玲斗はその条件を受け入れ、自由の身となる。
助けてくれたのは、伯母の柳澤千舟だった。
母子家庭で母を早くに亡くした玲斗は、家族は祖母しかいないと思っていた。
千舟は玲斗の母の腹違いの姉で、資産家だった。
千舟は玲斗に、「クスノキの番人」になるように命じる。
それは東京から電車で1時間、バスで10分、その後坂を登った所にある月郷神社。
柳澤家が代々管理している所で、特別な仕事があった。
そこに大きなクスノキがあり、そのクスノキに祈念に来る人の世話をする事だった。
祈念は夜でだけ、予約制で行われていた。
ある夜、佐治寿明と言う50代の男性が祈念している時、クスノキに近づこうとしている人影に気付き声を掛ける。
祈念は1人で行うもので、他人を近づけてはならない。それを守るのも番人の仕事だった。
その人物は、佐治の娘の優美で、父親の浮気を疑っていて、祈念の内容を知りたいと言う。
祈念については全く知らなかった玲斗は、それがきっかけで興味を持ち始める。
ファンタジーな要素のある物語。
それは「クスノキへの祈念」。
最初はもっと抽象的で神秘的な感じがしていたのだが、段々具体的過ぎて印象が変わる。
そんな何もかも伝わってしまうのなら、大事にされる意味が分からなくなる。
誰にでも、墓場まで持っていきたい秘密の事があるのでは。
これは千舟と玲斗の物語。
2人のそれぞれの生い立ちの話があり、まったく違う環境で育った事や離れた年に関係なく心を通わせる、と言う。
それは玲斗が素直な性格で、千舟の言う事をなんでも受け入れるから。
しかし、玲斗は貧乏な環境で育っているのに、全く違う価値感覚の中で生きて来た千舟の感覚をあっさり受け入れられるのが、ちょっと不思議。
自分と言うものがなく、流されやすい性格だからか。
その感情があまり深くなく、上っ面な感じがして馴染めない。
だからか、あまり感動も出来なかった。
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