「聖と俗と」 フェイ・ケラーマン 創元推理文庫
SACRED AND PROFANE 高橋恭美子・訳
ロサンゼルス市警の巡査部長ピーター・デッカーは、恋人リナ・ミリアム・ラザラスの2人の息子サミーとジェイクとキャンプをはっていた。
そして、サミーが森の中で黒焦げのニ体の人骨を発見する。
司法歯科医による鑑定の結果、一人は15、16歳の中流階級の少女で、もう一人は20、21歳の下層階級出身の少女と判明する。
ふたりは同じ銃で撃たれ、焼かれていた。
ピーターは自分の娘、シンディと被害者の娘をだぶらせ、捜査にあたる。
ピーター・デッカー刑事の第2弾。
第2弾ということだが、第1段の「水の戒律」は未読。
事件そのものは未読でも大丈夫だが、物語のもうひとつの主役と言えるユダヤ人で戒律を重んじているリナとの恋愛の方はやはり、1冊目から読んだ方がよかった。
事件のネタばれも多少ある。
恋愛は宗教が絡んでいるので、なんとなくいつもと違う雰囲気で面白かった。
宗教を厳格に守ろうとするのは、なかなか大変なんだと思うが、だからと言って狂信ではない。
こういう世界もあるのだということで、興味深かった。
しかし宗教も解釈の仕方に人間らしさがあれば、結構融通もきくのかも知れない。
狂信的になるのは、やはりその人間が普通ではないところがあるからだ。
神の存在ということもある。
あまりにも酷いことが起こり、神を信じられなくなる人と、神に助けを求める人がいる。
それも全部、その人の心の持ち方なのだろうか。
ただ第三者が強く係わることもあるので、難しい。
宗教のことを考えさせられる物語である。
事件の方はわりとさくさくと捜査が進んでいく感じがする。
事件そのものより、かかわっている人たちの気持ちが気になる物語。
優しい人たちが多く、心に響く物語。
しかし、その反対にいる人間も確かに存在するから人間は怖い。
SACRED AND PROFANE 高橋恭美子・訳
ロサンゼルス市警の巡査部長ピーター・デッカーは、恋人リナ・ミリアム・ラザラスの2人の息子サミーとジェイクとキャンプをはっていた。
そして、サミーが森の中で黒焦げのニ体の人骨を発見する。
司法歯科医による鑑定の結果、一人は15、16歳の中流階級の少女で、もう一人は20、21歳の下層階級出身の少女と判明する。
ふたりは同じ銃で撃たれ、焼かれていた。
ピーターは自分の娘、シンディと被害者の娘をだぶらせ、捜査にあたる。
ピーター・デッカー刑事の第2弾。
第2弾ということだが、第1段の「水の戒律」は未読。
事件そのものは未読でも大丈夫だが、物語のもうひとつの主役と言えるユダヤ人で戒律を重んじているリナとの恋愛の方はやはり、1冊目から読んだ方がよかった。
事件のネタばれも多少ある。
恋愛は宗教が絡んでいるので、なんとなくいつもと違う雰囲気で面白かった。
宗教を厳格に守ろうとするのは、なかなか大変なんだと思うが、だからと言って狂信ではない。
こういう世界もあるのだということで、興味深かった。
しかし宗教も解釈の仕方に人間らしさがあれば、結構融通もきくのかも知れない。
狂信的になるのは、やはりその人間が普通ではないところがあるからだ。
神の存在ということもある。
あまりにも酷いことが起こり、神を信じられなくなる人と、神に助けを求める人がいる。
それも全部、その人の心の持ち方なのだろうか。
ただ第三者が強く係わることもあるので、難しい。
宗教のことを考えさせられる物語である。
事件の方はわりとさくさくと捜査が進んでいく感じがする。
事件そのものより、かかわっている人たちの気持ちが気になる物語。
優しい人たちが多く、心に響く物語。
しかし、その反対にいる人間も確かに存在するから人間は怖い。
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