しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「黒笑小説」 東野圭吾  

2005年11月13日 | 読書
短編集。13編。
小説家にまつわる話が4編。「もうひとつの助走」「線香花火」「過去の人」「選考会」
こんな話を書かれたら、編集者の人は焦ったりして。
下ネタ風なのが、2編。「巨乳妄想症候群」「インポグラ」
男女間の事が2編。「モテモテ・スプレー」「ストーカー入門」
「みえすぎ」は特殊な能力が備わった人の話。
「シンデレラ白夜行」は、シンデレラは野心家で策略を巡らせて幸せを手に入れという話。
あの名作をパロディにしてしまうのかと思ったら、そうでもなかった。
「臨界家族」子供相手の産業に振り回される親たち。
これは現実の事のような気がする。きっとそうだ。
「笑わない男」仕事に忠実で、感情を見せないホテルのボーイを笑わせ様とする、お笑いコンビ。
二人がやっている事は面白いと思うけれど。これをそのままギャグに使えばいいのに。
ボーイとお客と言うテーマで。
「奇跡の一枚」一枚だけ、見違えるほど美しく写っていた写真の真実とは。
コメディか、怖い話かと思っていたら、愛情の話だった。

うーん、東野さんにしては、捻りとか少なくて、いまいちかな。
あまり毒もなかった気がする。オチが何となく想像出来るのもあった。
小説家にまつわる話に出て来る「一見でたらめに思える物語が、最後の最後で完璧な合理性を表す構造。理論の見事さとそれを支える文章力」の『虚無僧探偵ゾフィー』を読んでみたい。
最近、東野さんに探偵物はないですよね。今書いているのかな。

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