「カッコウの卵は誰のもの」 東野圭吾 光文社
オリンピックにも出場したスキーヤー緋田宏昌。
19歳の娘、風美もスキーヤーとして頭角を現しつつあった。
風美が所属する『新世開発スポーツ科学研究所』の副所長、柚木洋輔は、遺伝子の影響を研究していた。
そして、緋田親子の遺伝子を調べたいと申し出るが、宏昌は才能は関係ないと断わる。
宏昌には、秘密があった。
それは2人が本当の親子ではないと言うこと。
宏昌の妻、智代は風美が2歳になる前に自殺していたが、その後で宏昌はその事実を知る。
しかも、智代は罪を犯していたのかも知れないのだ。
そんな時、『新世開発スキー部』宛に脅迫状が届く。
「風美をすべての試合に出すな。要求が受け入れられない時は風美に危害が及ぶだろう」という物だった。
まだ若手の風美に対する脅迫状は、悪戯との見方だった。
しかし、それが事実と思わせる事件が起こる。
一気読みの面白さ、と読みやすさ。
出生の秘密に、過去の事件、先が気になる物語。
ただ、登場人物に感情移入して、と言うような物語ではなかった。
人間関係が、以外とあっさりと書かれているからかも知れない。
主人公は宏昌。もう1人の主人公になるのかと思った風美はあまり存在感がない。
宏昌と風美の親子関係もいまひとつ盛り上がらない感じ。
これがテーマになっているのだが。
物語としては、同じ『新世開発スキー部』の鳥越伸吾の話が面白い。
親子関係も、伸吾を父親の克哉の方が心の綾を感じる。
親子関係と言えば上条家の関係もあるが、こちらはちょっと不思議な感じ。
登場人物はみんな善い人。
過去の事件など、もっとどろどろとした感情があっただろうに。
だた、この事件はあまり細かく書かれていないのだが、ちょっと不自然。
智代の自殺の原因も想像するしかないが、真相が分かったら、原因が弱い気がする。
もっと他に何かがあったかも知れないけれど。
風美を育てることの方に、責任を感じそうな気もした。
読み終わって後は、色々と疑問も残る物語。
スポーツ好きの東野さんの、才能に対する考えは分かる。
オリンピックにも出場したスキーヤー緋田宏昌。
19歳の娘、風美もスキーヤーとして頭角を現しつつあった。
風美が所属する『新世開発スポーツ科学研究所』の副所長、柚木洋輔は、遺伝子の影響を研究していた。
そして、緋田親子の遺伝子を調べたいと申し出るが、宏昌は才能は関係ないと断わる。
宏昌には、秘密があった。
それは2人が本当の親子ではないと言うこと。
宏昌の妻、智代は風美が2歳になる前に自殺していたが、その後で宏昌はその事実を知る。
しかも、智代は罪を犯していたのかも知れないのだ。
そんな時、『新世開発スキー部』宛に脅迫状が届く。
「風美をすべての試合に出すな。要求が受け入れられない時は風美に危害が及ぶだろう」という物だった。
まだ若手の風美に対する脅迫状は、悪戯との見方だった。
しかし、それが事実と思わせる事件が起こる。
一気読みの面白さ、と読みやすさ。
出生の秘密に、過去の事件、先が気になる物語。
ただ、登場人物に感情移入して、と言うような物語ではなかった。
人間関係が、以外とあっさりと書かれているからかも知れない。
主人公は宏昌。もう1人の主人公になるのかと思った風美はあまり存在感がない。
宏昌と風美の親子関係もいまひとつ盛り上がらない感じ。
これがテーマになっているのだが。
物語としては、同じ『新世開発スキー部』の鳥越伸吾の話が面白い。
親子関係も、伸吾を父親の克哉の方が心の綾を感じる。
親子関係と言えば上条家の関係もあるが、こちらはちょっと不思議な感じ。
登場人物はみんな善い人。
過去の事件など、もっとどろどろとした感情があっただろうに。
だた、この事件はあまり細かく書かれていないのだが、ちょっと不自然。
智代の自殺の原因も想像するしかないが、真相が分かったら、原因が弱い気がする。
もっと他に何かがあったかも知れないけれど。
風美を育てることの方に、責任を感じそうな気もした。
読み終わって後は、色々と疑問も残る物語。
スポーツ好きの東野さんの、才能に対する考えは分かる。
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