しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「思い出のマーニー」  ジョーン・G・ロビンソン 

2017年01月28日 | 読書
「思い出のマーニー」  ジョーン・G・ロビンソン    新潮文庫     
 When Marnie Was There        高見浩・訳

みんなは“内側”の人間だけれど、自分は“外側”の人間だから―心を閉ざすアンナ。
親代わりのプレストン夫妻のはからいで、自然豊かなノーフォークでひと夏を過ごすことになり、不思議な少女マーニーに出会う。
初めての親友を得たアンナだったが、マーニーは突然姿を消してしまい…。
やがて、一冊の古いノートが、過去と未来を結び奇跡を呼び起こす。
イギリス児童文学の名作。
     <文庫本裏カバーより>









アニメ映画は見ていない。
予告編は見たが、こんな物語だとは思わなかった。
アンナが自分の行動を肯定しながらも、周りとの関係に悩む少女。
だから雰囲気は重い。
マーニーの人生を思うと、気持ちが重くなる。
魅力的な少女だったのに、寂しい人生を送った様子。
きっととても気に掛けながら、この世を去らなくてはならなかったのだろう。
だから、マーニーはアンナと出会いたかったのだろう。
アンナの中にもかすかに記憶は残っていた。
だから、アンナはマーニーと出会えた。
そいてアンナは今まで知らなかった感情を知る。
だから、その後にリンゼイ一家とも親しくなれた。

自分が知らない、幼い時に関係があったお城や館という設定は結構ある。
それは、古い物がそのまま残っているからこそ生まれるのだろう。
謎解きめいた展開もあり、楽しめた。

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