しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「遺留品」 パトリシア・コーンウェル 

2007年12月21日 | 読書
バージニア州ウィリアムズバーグで2年以上前から、若いカップルが誘拐されその後しばらく経ってから死体で発見される事件が今までに4件起きていた。
そして、5組目のカップルの行方が分からなくなる。
大学生のデボラ・ハービーとフレッド・チーニー。
デボラが全米麻薬対策委員会会長のパット・ハービーの娘だったことから、今までの事件と同じように見せかけは犯行かも知れないという見方も出る。
そして、FBIも調査に乗り出すが、なぜか何かを隠すように非協力的な態度が伺える。
やがて二人も遺体で発見される。
今までの死体は白骨化していることもあり、死因が特定出来なかったが、デボラからは銃弾が発見される。

検屍官シリーズ第3弾。


色々な証拠や状況から、仮説を立て犯人や被害者の行動を推理していく。
今回は、被害者は靴を履いていなかったことや、車の後部座席に犯人の血痕があったこと、殺害現場の選び方など。
今までの推理小説などは、推理した後、事実はどうだったのかと言うことを確認するような内容が書かれることが多いが、これは推理のまま終わってしまう。
ケイの一人称で書かれているので、犯人の気持ちなどは誰かが話したり伝えたりしなければ分からないのだ。
推理は合っているのだと思うが、「事実は本当はこうだった」などの以外性を期待しているからか、面白いのだが最後の解決編でちょっと物足りなさを感じる。
DNA鑑定に関しての以外な事実はあったが。

登場人物の性格や関係が色々分かってくるのも面白い。
なんだか連続ドラマの感覚になってきた。

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