「エトロフ発緊急電」 佐々木譲 新潮文庫
1941年。
アメリカとの開戦に微妙な段階の日本には、情報を収集するスパイが配置されていた。
アメリカ海軍情報部は、日系人ケニー・サイトウに殺人の罪を見逃す条件でスパイに取り立て訓練をする。
日本語が達者なケニーは、日本人斉藤賢一郎として日本に乗り込む。
真珠湾奇襲作戦の情報を掴んだ情報部は、斉藤賢一郎をエトロフ島に向かわせる。
『ベルリン飛行指令』に続く、〈第二次大戦秘話3部作〉の2作目。
『ベルリン飛行指令』と同じ人物が登場、時間も進んでいくので、より面白く読めた。
〈第二次大戦秘話3部作〉と言うのは知らなかった。
『ベルリン』から読んで良かった。
登場人物がみんな個性があって、魅力的なのがいい。
個性もそうだが、人種も様々。
日本にとっては、世界との交流が活発になり始めた頃の2つの大戦だったのだ。
戦争がなければ、今は全く違う世の中になっていたのだろう。
スパイに関する面白さも充分にある。
追手をどう巻くのか、混乱させるのかなど、緊迫感も充分。
エトロフ島の物語の方も興味深い。
もう1人の主役、ロシアとの混血の岡谷ゆき、そしてクルリ人の宣造。
人種もことも考えさせられる。
この時代は面白いことなど何もなく、戦争がどれほど嫌なものか感じさせてくれる。
戦争の時代の様子もよく分かる。
『ベルリン』の時にもあったが、今回は南京大虐殺のことも物語の舞台として書かれている。
実はあまり南京大虐殺のことは読んだことがない。
実際、小説のテーマになっているのは、少ないのだろうか。
1941年。
アメリカとの開戦に微妙な段階の日本には、情報を収集するスパイが配置されていた。
アメリカ海軍情報部は、日系人ケニー・サイトウに殺人の罪を見逃す条件でスパイに取り立て訓練をする。
日本語が達者なケニーは、日本人斉藤賢一郎として日本に乗り込む。
真珠湾奇襲作戦の情報を掴んだ情報部は、斉藤賢一郎をエトロフ島に向かわせる。
『ベルリン飛行指令』に続く、〈第二次大戦秘話3部作〉の2作目。
『ベルリン飛行指令』と同じ人物が登場、時間も進んでいくので、より面白く読めた。
〈第二次大戦秘話3部作〉と言うのは知らなかった。
『ベルリン』から読んで良かった。
登場人物がみんな個性があって、魅力的なのがいい。
個性もそうだが、人種も様々。
日本にとっては、世界との交流が活発になり始めた頃の2つの大戦だったのだ。
戦争がなければ、今は全く違う世の中になっていたのだろう。
スパイに関する面白さも充分にある。
追手をどう巻くのか、混乱させるのかなど、緊迫感も充分。
エトロフ島の物語の方も興味深い。
もう1人の主役、ロシアとの混血の岡谷ゆき、そしてクルリ人の宣造。
人種もことも考えさせられる。
この時代は面白いことなど何もなく、戦争がどれほど嫌なものか感じさせてくれる。
戦争の時代の様子もよく分かる。
『ベルリン』の時にもあったが、今回は南京大虐殺のことも物語の舞台として書かれている。
実はあまり南京大虐殺のことは読んだことがない。
実際、小説のテーマになっているのは、少ないのだろうか。
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