「滅びの笛」 西村寿行 光文社カッパ・ノベルズ
夜叉神峠(山梨県)を登っていた男女のハイカーが人間の白骨死体を発見した。
その死体は鼠に喰われたものと推論された。
農林省の右川竜造博士の話では、70年に一度というクマザサがいっせいに開花し、鼠が異常繁殖の兆候をみせているという。
環境庁の沖田克義はその対策を上司に迫るが、一蹴された。
その間にも鼠の群れは東方へと移動を続け、つぎつぎの犠牲者が出て、事件はただならぬ様相を深めていった。
―数十億の鼠の大群に立ち向かう人間の凄絶な闘いを描く壮大なサスペンス!
<新書版裏カバーより>
パニック映画になりそうな、物凄いネズミと人間の戦い。
これは現実にも起こりうることなのだろうか。
人間の進出により、バランスが崩れている事がたくさんある。
しかし、ドブネズミの最期が東京湾に飛び込んで、ではなかった事の方が衝撃かも知れない。
ネズミを退治するだけの他の動物たちは、その後どうなったのだろう。
そして、主役は死なずのパターンで、主要人物は生き延び、反対に簡単に死んでしまう人もいる。
イタチは殺す為だけにネズミを襲う性質と言うのを読んで、『ガンバの冒険』を思い出した。
しかし、イタチもマングースと同じ境遇になった事もあるとか。
自然のバランスは難しいというか、これも人間が手を加えたからか。
「竹の花が咲くと不吉」と言う言い伝えがあった気がして調べたら、地震と結びついていた。
また1つ自分の中にインプットされた事。
仙台はガメラによって消滅し、甲府はねずみによって消滅した。
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