生物学の教師、ジョニー・シムズは、保護者のように守って来た隣家の娘、ナン・パジェットから婚約したと伝えられる。
ナンは早くに両親を亡くし、叔母のエミリーと従姉妹のドロシーと暮らしていた。
エミリー叔母は世界一周旅行に出掛けていたが、エミリーの帰えりを待たずにすぐに結婚するという。
しかし、パリにいるエミリーは電話でナンの婚約者をアスティアに暮らすチャードソン(ディック)・バーティと知り、結婚してはいけない、自分もすぐ帰国すると伝える。
アメリカに戻る飛行機の中で倒れたエミリーは病院にジョニーを呼び、今まで隠していた秘密を打ち明ける。
それは、ナンの父親は妻を殺した罪で刑務所に入っているが無実だということ。
しかも真犯人は当時まだ15歳だったディック・バーティだというのだ。
ナンの結婚を阻止する為に、ジョニーは17年前の殺人事件の真相を求め、アスティアへ向う。
17年前の事件の真相が新しい事実によって明らかにされる。という話かと思ったら、そうではなかった。
そういう話もあるが、17年前に分からなかったことが、そう簡単に分かるわけはない。
そんな安易なことがなかったのがよかった。
読者には、早々にエミリーの予想した通りだったことが分かるが、物語の登場人物は知らない。
そこがはらはら度を盛り上げる。
犯人探しの話ではなく、いかにナンとディックの結婚を阻止するかという、心理劇のようなところもある。
なので、ラストも結構意外な展開で面白かった。
恋に盲目になったナンが愚かにも見えるが、自分の愛した人をとことん信じたいという気持ちは純粋なほど強くなり、わかる気がする。ロミオとジュリエットのような恋。ただ相手は違っていただけ。
解説の書き出しが「シャーロット・アームストロングとコーネル・ウールリッチ、明るいのはどっち?」
があり、それでこの本を読んでみようと思ったのだが、読む前から明るいのはこちらだろうと予想は出来た。
その通りだったが。
なぜなら、ウールリッチ(別名義 ウイリアム・アイリッシュ)はとても暗いから。
しかし、自分はウールリッチが大好きだ。暗いというより、モノクロの映画のようなしっとりとした趣を感じる。
アームストロングは明るいパステル画のイメージが浮かんだ。
なぜ二人を比較するのかが不思議だったが、解説を読み進めると、(本を読む前には解説は始めの部分しか読まないので)ピュア・サスペンスの作家として並べられたということだ。よく分からない。
解説の小森収さんも釈然としないと仰っているので、ウールリッチのことは気にしなくていいようだ。
ナンは早くに両親を亡くし、叔母のエミリーと従姉妹のドロシーと暮らしていた。
エミリー叔母は世界一周旅行に出掛けていたが、エミリーの帰えりを待たずにすぐに結婚するという。
しかし、パリにいるエミリーは電話でナンの婚約者をアスティアに暮らすチャードソン(ディック)・バーティと知り、結婚してはいけない、自分もすぐ帰国すると伝える。
アメリカに戻る飛行機の中で倒れたエミリーは病院にジョニーを呼び、今まで隠していた秘密を打ち明ける。
それは、ナンの父親は妻を殺した罪で刑務所に入っているが無実だということ。
しかも真犯人は当時まだ15歳だったディック・バーティだというのだ。
ナンの結婚を阻止する為に、ジョニーは17年前の殺人事件の真相を求め、アスティアへ向う。
17年前の事件の真相が新しい事実によって明らかにされる。という話かと思ったら、そうではなかった。
そういう話もあるが、17年前に分からなかったことが、そう簡単に分かるわけはない。
そんな安易なことがなかったのがよかった。
読者には、早々にエミリーの予想した通りだったことが分かるが、物語の登場人物は知らない。
そこがはらはら度を盛り上げる。
犯人探しの話ではなく、いかにナンとディックの結婚を阻止するかという、心理劇のようなところもある。
なので、ラストも結構意外な展開で面白かった。
恋に盲目になったナンが愚かにも見えるが、自分の愛した人をとことん信じたいという気持ちは純粋なほど強くなり、わかる気がする。ロミオとジュリエットのような恋。ただ相手は違っていただけ。
解説の書き出しが「シャーロット・アームストロングとコーネル・ウールリッチ、明るいのはどっち?」
があり、それでこの本を読んでみようと思ったのだが、読む前から明るいのはこちらだろうと予想は出来た。
その通りだったが。
なぜなら、ウールリッチ(別名義 ウイリアム・アイリッシュ)はとても暗いから。
しかし、自分はウールリッチが大好きだ。暗いというより、モノクロの映画のようなしっとりとした趣を感じる。
アームストロングは明るいパステル画のイメージが浮かんだ。
なぜ二人を比較するのかが不思議だったが、解説を読み進めると、(本を読む前には解説は始めの部分しか読まないので)ピュア・サスペンスの作家として並べられたということだ。よく分からない。
解説の小森収さんも釈然としないと仰っているので、ウールリッチのことは気にしなくていいようだ。
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