しましましっぽ

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「百舌の叫ぶ夜」  逢坂剛 

2017年03月02日 | 読書
「百舌の叫ぶ夜」  逢坂剛    集英社文庫      

能登半島の突端にある孤狼岬で発見された記憶喪失の男は、妹と名乗る女によって兄の新谷和彦であると確認された。
東京新宿では過激派集団による爆弾事件が発生、倉木尚武警部の妻が巻きぞえとなり死亡。
そして豊明興業のテロリストと思われる新谷を尾行していた明星美希部長刑事は…。
錯綜した人間関係の中で巻き起こる男たちの宿命の対決。
その背後に隠された恐るべき陰謀。迫真のサスペンス長編。
   <文庫本カバーより>








百舌と呼ばれる、千枚通しを武器とする殺し屋の物語。
シリーズ第1弾。
百舌の誕生秘話も挿入されている。
殺しも復讐の為とか、なにか目的があってのことならまだ分かるが。
全く関係のない、たまたまそこに居合わせただけの人まで殺してしまっては。
ハードボイルドな要素も強い。
自分にはいまひとつ入って行けなかった。

時系列もあちこちと飛び、視点が変わる。
それは何の為だろうか。
物語をより立体的に見せる為なのか。
それは同じことを繰り返すことにもなり、進行の邪魔になっている気もする。
このシリーズは、百舌、刑事の倉木尚武警部、公安の明星美希部長刑事、大杉良太警部補がメインな人物になっているらしい。
ヒーローは死なないパターンで、百舌も倉木も痛め付けられても死なない。
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