しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「愚者たちの街 刑事エイブ・リーバーマン」 スチュアート・カミンスキー

2010年07月05日 | 読書
「愚者たちの街 刑事エイブ・リーバーマン」スチュアート・カミンスキー  扶桑社ミステリー
 Lieberman’s Folly       棚橋志行・訳

シカゴの60歳になる刑事、エイブラハム(エイブ)・リーバーマン。
パートナーは48歳のウィリアム(ビル)・ハンラハン。
ある日、エイブの兄メイシュの店〈T&Lデリカテッセン〉に居る時、美貌の売春婦エストラルダ・バルデスが訪ねて来る。
明日街から出て行くまでの間、危険から守って欲しいと。
しかし、ビルが見張りをしている時間に、エストラルダは殺されてしまう。
ビルはその前に、エストラルダがタクシーで出掛けるのを目撃していた。
あれは誰だったのか。
家庭の問題も抱えながら、エイブとビルは捜査にあたる。

刑事エイブ・リーバーマンシリーズ第1弾。



ユダヤ人のエイブ。
シカゴは移民が多く、人種も多い。
そんなシカゴの街の様子や、ユダヤ人社会の様子も落ち着いた雰囲気で書かれている。
刑事物ではあるが、エイブ・リーバーマンの物語として面白い。
60歳は、まだまだ活躍の年だが、ご老体(ビエホ)と呼ばれてしまっているけれど。
エストラルダの物語は、人生を自分で切り開く逞しさを感じる。
でも、人生はなかなか思う通りには行かないのだ。
そんなやるせなさも感じる物語。
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