しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「カササギ殺人事件」 アンソニー・ホロヴィッツ

2020年04月08日 | 読書
「カササギ殺人事件」 アンソニー・ホロヴィッツ   創元推理文庫   上・下巻
MAGPIE MURDERS      山田蘭・訳

1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。
鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけて転落したのか、あるいは……。
その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。 
燃やされた肖像画、屋敷への空巣、謎の訪問者、そして第二の無惨な死。
病を得て、余命幾許もない名探偵アティカス・ピュントの推理は――。
現代ミステリのトップ・ランナーによる、巨匠クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ・ミステリ!
   <文庫本上巻1頁目より>

名探偵アティカス・ピュントのシリーズ最新作『カササギ殺人事件』の原稿を結末部分まで読み進めた編集者のわたしは激怒する。
ミステリを読んでいて、こんなに腹立たしいことってある?
いったい何が起きているの? 
勤務先の《クローヴァーリーフ・ブックス》の上司に連絡がとれずに憤りを募らせるわたしを待っていたのは、予想もしない事態だった――。
ミステリ界のトップ・ランナーが贈る、全ミステリファンへの最高のプレゼント。
夢中になって読むこと間違いなし、これがミステリの面白さの原点!
   <文庫本下巻1頁目より>








物語の中に物語「カササギ殺人事件」があると言う設定。
「カササギ殺人事件」を面白く読んでいたのに、突然の展開。
編集者のわたし、スーザン・ライランドと同じ様に唖然。
そして、スーザンの話しになる。
スーザンの話しはどうでもいいからと思っていたが、こちらも段々面白くなる。
ただ、スーザンにはあまり感情移入出来ないのだが。
登場人物にはあまり魅力のある人はいなかった。
ポアロのような「名探偵アティカス・ピュント」は何だか馴染のある感じで好きだが。
自分もアガサ・クリスティーやエラリー・クイーンのような、探偵が出て来る推理物が好きなのだ。
読みながら“他のシリーズも読まなきゃ”と思い“あっ、違うんだ”と残念な気持ちに。
物語の結末は、犯人がどちらも少々荒っぽい。
もう少し、深い謎があるのかと思った。


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