乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

レッチェ(プーリア州)

2011-07-05 | イタリア
 トレニタリア(FS・イタリア鉄道)の列車に乗ってブーツの形をしたイタリアのかかとを目指すとレッチェ(Lecce)という街が終点です。レッチェから先、つまりかかとの先っちょにはさらにスド・エスト鉄道(Ferrovie Sud Est)が路線網を広げていて、乗ってみるとカワイイスタイルの気動車や腕木信号機を使うなかなかいい味出してる地方鉄道でした。(スド・エスト鉄道の話はサイトのこちらをご覧下さい。)
 このスド・エスト鉄道に乗る際にベースにしたのがレッチェだったのでちょろっと旧市街を散歩しました。なんでもレッチェはバロック建築が多い街なのだそうです。「鉄」目当てで表から少し眺めただけですが以下そのときの話を進めていきます。

 まずレッチェ駅と駅前の様子です。トロリーバスの架線が見えますが間が悪かったのか休止中なのか普通のバスしか見られませんでした。駅正面の道が旧市街まで延びています。


 駅正面の道を300mほど歩くと旧市街です。

 旧市街は奥まで歩くと800mほどと結構広く露店や観光客が目につきました。


 駅からの道を道なりに歩いて行くとドゥオーモに着きます。

 ドゥオーモ前は広場になっていて、ヨーロッパの観光地でよく見かける蒸気機関車を模したトロッコがやってきました。こういうのはいかにもお子様用の乗り物って感じですが歩くのがくたびれるときは意外と重宝します。例えば最初にこれに乗って街を一回りし土地勘を作ってから歩くと迷ってムダに歩く時間が少なくて済んだりとか、ゆっくりする時間がある場合は悪くない方法だと思います。


 ドゥオーモ前広場から旧市街の南西端に進むとロザリオ教会です。


 一旦ドゥオーモ前広場に戻り今度は北東に進むとS.Irene教会と立派な教会が続きますが暑いのでふらふらしてきます。


 そのまま進むと円形闘技場と市役所の間にあるS.Oronzo広場です。円形闘技場はローマ時代のもので一旦埋まっていたのを発掘したものだそうですが、全部発掘すると街をぶっ壊さなければいけなくなるので顔を出しているのは一部だけだとかでスケールとか歴史の深さに驚かされます。遺跡とは言えこのように椅子が並べられイベントにも使われているようですから一応実用的な施設と言えそうです。


 S.Oronzo広場の奥にあるサンタ・クローチェ聖堂はこの街のバロック建築を代表する一つだそうですが、なるほど彫り込みが細かくお値段が高そうな感じがしました。


 ここはえーっと何だっけとジェズ教会を見た辺りで乗る列車の時刻が近づいて来たのに気づいたので見物をおしまいにします。


 という具合に旧市街をふらふら歩いたら立派な教会の多さとともに夏の暑さのキツさも印象に残りました。強い陽射しと石造りの街の照り返しは相当厳しいものがあります。日陰に入ればそれほどでもなかったのは救いですが、街中だとあなどらず暑さ・陽射し対策と休み休み動けるだけの時間の余裕をちゃんと考えておくんだったと反省しました。
コメント
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