梅雨入り真近になりましたが 一足先に夏の訪れを感じる日々です。
太陽のエネルギーが増し 青空を映した海がその青を深くし 行き交う船の航跡が鮮やかです。
今年の夏は、お祭りや花火など賑やかになりそうです。
花材 ・ギガンジウム ・ひまわり ・どうだんつつじ ・ワックスフラワー
花器 ・アンテイーク 塗桶
梅雨入り真近になりましたが 一足先に夏の訪れを感じる日々です。
太陽のエネルギーが増し 青空を映した海がその青を深くし 行き交う船の航跡が鮮やかです。
今年の夏は、お祭りや花火など賑やかになりそうです。
花材 ・ギガンジウム ・ひまわり ・どうだんつつじ ・ワックスフラワー
花器 ・アンテイーク 塗桶
この度の島原旅行で 思いがけない 思い出がよみがえりました。
旅程の中で「小浜温泉足湯ほっとふっと105」と言う場所へ立ち寄りました。105度の源泉から湧く温泉を利用し 浜辺に伸びる長い足湯に 歩き疲れた足を延ばして目の前の海を眺めていると 子供の頃の事が鮮明に思い出されてきました。
誕生の頃から子守りをしてくれたお婆さんがその後 島原に住んでいました。彼女は我が子の様に可愛がってくれ 私も身内の様に感じていました。
私たち家族は当時 福岡に住んでいましたが 小学三年生の冬休み 一人で島原へ会いに行くことになりました。
出迎えてくれた"おばば"の家は 浜辺の小さな平屋で 土間の奥に" おくどさん"がある家でした。
久しぶりに大好きなおばばに会って 大変嬉しかったことを思い出します。
翌朝"おはば"は遠浅の浜へ出て岩に付いた小さな牡蠣をへらの様な物を使って上手に採り 朝食に酢牡蠣を食べさせてくれました。
磯の香りの 生牡蠣の味は 今でも記憶に残っています。私の牡蠣好きはこの時から始まったのかも知れません。
高校卒業の頃まで"おばば"と交流はありましたがその後いつしか途絶えてしまいました。
足湯に浸かって見る 目の前の景色に 当時の事が思い出され 浜で蒸し窯屋をしている おじさんに尋ねると「今この辺りは雲仙市になっているが 以前は南高来郡 有家町小浜だった」とのこと。私が記憶している"おばば"の住所でした。
浜辺の景色はすっかり変わっていましたが そこから眺める海の景色は当時のままでした。
"おはば"より年上になった私ですが、優しくて頭の良い"おばば"の事を思い出す私はあの頃の子供に返っていました。
花材 ・立葵 ・オリエンタルリリー ・どうだんつつじ ・鳴子らん
花器 ・ベトナム製 青色器
一泊二日の短い旅行でしたが、島原半島を半周する自然満喫の旅でした。
一日目の地獄めぐりは、生憎の風雨で近くまで行くことは出来ませんでしたが 辺りに充満した硫黄の匂いと 遠目に見える白い塊や 立ち昇る湯煙の凄さに その力は十分に感じることが出来ました。二日目は雨も上がり、雲仙ロープウエイで眼下に広がる満開のミヤマキリシマの群落を楽しみました。
普賢岳の噴火などの大きな災害を経ても 自然は豊かな緑や花 そして温泉など雲仙がもたらすミネラルの多い伏流水で育った 野菜や米の美味しさは 自然に抱かれたこの地の人々の生活を感じることが出来ました。
島原は、私の父が成人するまで育った故郷で 父が病の床で「島原に帰って見たい」と言っていたのを思い出し 私もこの地を訪ねて見ました。
温泉熱を使った蒸し窯屋の おじさんの懐かしい愛嬌のあるお国言葉に 父の笑顔が重なりました。
花材 ・どうだんつつじ ・オリエンタルリリー ・アルストロメリア
花器 ・備前焼 壺