一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1601-春 遠からじ

2016-01-30 | 生け花
 冬枯れの庭には、冬鳥たちだけが 元気に訪問してくれます。
よく見ると 小さな新芽や つぼみが 顔を出しています。
 花屋さんには、春の花が溢れ 次の季節を待ちわびる私たちは 早く春を身近に感じたくて 花々を買い求めます。

 裏庭で2センチ位の、今年一番の 小さな 蕗のとう を見つけました。夕食のお味噌汁に浮かして、春の香りを先取りしましょう。

 花材 ・チューリップ ・アネモネ ・葉つばき ・ソリダスタ
 花器 ・黄色ガラス舟形水盤



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1601- 小さな心模様

2016-01-28 | 生け花
 我が家の前を通る、小柄な小学二年生の男の子は 判で押したように 朝七時半ごろ大きなランドセル・度の強そうなメガネを掛けて登校します。
夏の間は、日の出とともに目が覚め 早くから庭に出て仕事をする私ですが この時期は 寒さと暗さにめげて 起床は七時過ぎ この小学生には久しく会うことがありませんでした。

 彼は、会うと挨拶は出来るのですが なんとなく俯き加減、体格も中々大きくならず 学校での" イジメ"と言う言葉が 私の頭をよぎる事があります。
 ところが、先日の夕方に 数か月ぶりに会った彼は 体格は相変わらず小柄でしたが「元気だった?」の私の声に 大きな声で返事があり お菓子の入った紙袋をみせながら「 おばあちゃんの家へ、これから行くんだ 」と 笑顔で話してくれました。

 小さな胸の内に、どんな変化があったのでしょう・・ 計り知れない、些細なきっかけで変化する 子供の成長を思ってしまいました。
  
 花材 ・チューリップ ・ソリダスタ ・クロモジ
 花器 ・琉球ガラス 掛け花



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1601- 冬の日差し

2016-01-26 | 生け花
 今年一番の寒気に、日本列島は凍りついています。
予報に反して、岡山では雪に見舞われず 時折冬の 柔らかい日差しを受けています。
 そのような日差しの中、今年も庭の椿が厳寒にもめげず 咲いています。

 この時期、寒さにあった瑞々しい白菜を漬けものにするのが 恒例です。
包丁を入れた、断面の美しさに思わず シャツターを切りました。
 この白菜を陽だまりに並べると、優しい冬の日差しを浴びて 甘さを増し美味しい漬けものになって我が家の " 口福" となります。

  花材 ・南天 ・椿2種
  花器 ・変形水盤



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1601- 復活したパイレーツ

2016-01-24 | 生け花
 有機野菜を求めて、牛窓に行く途中のヨットハーバーの近くに 「 レストラン・海賊 」があります。
土地の旬の野菜や、魚貝を使ったこのレストランの "カキフライやえびめし" を食べたくなると時々立ち寄ります。昼食時は、いつも満席でスタンド席でも空いていればラッキーです。

 2-3年前に、ここのマスターが何等かの事故の為か 姿を見せる事がなくなり マスターを若くしたような 息子さんと奥さんが フライパンを振っていました。 味は殆ど変わる事が無く、でも何か寂しさも感じながらテーブルに着いていました。

 昨日久しぶりに「カキの季節だ」と思い 店に入ると、何と厨房にあのマスターが少しスリムになった顔に 笑顔見せて フライパンを振っていました。奥さんも、娘さんと思しき若い女性も 楽しそうに元気に注文を聞き 接客をしていました。

 あーよかった・・・家族が力を合わせて家業に励む店内は 海風の冷たい屋外から入ったお客に 料理の美味しさとともに一味 幸せのスパイス を加えてくれる様です。

 花材 ・チューリップ ・スカシユリ ・ソリダスタ ・お多福南天 ・くろもじ 
 花器 ・白ガラス花瓶





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1601- 赤い色

2016-01-22 | 生け花
 厳寒の中、温室育ちのチューリップの赤い色と 香りの固まりの様な ヒャシンスが春の予感を放っています。
庭のプランターに、一か月ほど前に種をまいた 二十日大根が 真っ黒な有機の土の中から 赤い丸い姿を現しました。

 サラダの彩りに早速 使います。この時期の赤い色は 心にエネルギーを与えます。

 花材 ・赤いチューリップ ・ヒヤシンス 
 花器 ・土もの 変形花器





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