一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

2404- 丘の上の修道院

2024-04-29 | 生け花

 北海道旅行の二日目は、函館の中心部からほど近い トラピスチヌ修道院を訪ねました。

  明治時代 日本で最初の女子修道院の事は、母や叔父から聞いていました。カトリック信者である一族にとって 修道女が生まれることは 大変な名誉であったらしく 一人の女性がこの修道院の修道女になったことを誇らしげに話していました。

 清められた庭、その中に立つ趣のある建物 ルルドの泉を模したオブジエや あちこちに建つ大理石の天使・マリヤ像が青空と満開の桜の花の下に 静かに来訪者を迎えてくれました。

 人の気配は感じられませんでしたが 平和と温かさ、清潔感に満ちた小高い丘の上の修道院でした。

 

 花材 ・オリエンタルリリー ・ヒペリカム ・姫びょうぶ

 花器 ・アンテーク・ブルーガラス器

 小さなマリア様の額 ・・お土産売り場にて


2404- みちのくは桜の中

2024-04-26 | 生け花

 神戸空港発着の北海道の函館と青森の桜を訪ねるツアーに参加しました。

北海道の五稜郭公園、松前公園、トラピスチヌ修道院、そして青森の弘前城公園の 八分咲きから満開の桜を堪能しました。

 晴天に恵まれ青空と 遠くに臨む雪を頂いた岩木山、お濠を流れる散り染めの桜の花びらが 花いかだとなって流れる様子は 外国人観光客ならずとも「アメージング!」と言いたくなる風景でした。

 この地の桜の見事さは その昔、都から移り住んだ武士たちが 都を偲んで植え続けた桜の木々、そしてこの地に暮らす人が 寒い冬を偲んだ後 咲く桜にどれほど慰められ大切にしているかが伺えます。

 

 花材 ・アルストロメニア ・スプレーカーネーション ・カスミ草 ・なるご蘭

 花器 ・会津塗器

 


2404- 行く春

2024-04-24 | 生け花

 桜の開花に 降る雨や風を気にしていた日々が過ぎ、新緑の輝く木々に季節のうつろいの早さを感じる頃です。

ベランダの鉢植えの うつ木の花が満開となり、行く春を静かに見送っている様です。

 

 花材 ・金葉こでまり ・ガーベラ ・ヒペリカム ・カスミ草

 花器 ・津軽ビードロ花瓶

 

 

 


2404- 朧の月

2024-04-22 | 生け花

 夕方まで降り続いていた雨もやみ 夜空には薄雲の中 少し欠けた月が 朧の光を見せています。

春の宵らしい、湿気を含んだ暖かい空気の中 街の灯がぼんやりと並んでいます。

 

 花材 ・アルストロメリア ・アリアム ・かすみ草 ・鳴子ラン ・桔梗ラン

 花器 ・鎌倉彫アンティーク 手あぶり


2404- 新緑の中で太極拳

2024-04-18 | 生け花

 桜もそろそろ終わりを告げ 境内は新緑が輝いていました。

恒例の奈良 唐招提寺での、太極拳奉納演舞に 初めて参加いたしました。

 楊慧先生の指導で 二百名程の会員が集合し 金堂と講堂の間の広場で 舞いました。

鳥のさえづりと人々のゆったりと動く玉砂利の音が 晴れ上がった青空のもと 平安そのものの空間をつくりあげていました。

 

 広い境内を巡り 鑑真和上座像や、廟を拝しました。

梅雨の頃に境内に植えられている 鑑真和上の故郷である楊州の名花、瓊花(けいか)の開花が見られるとの事、いつの日かその時期に再び訪れてみたいと思います。

 

 花材 ・金葉こでまり  ・菊 ・ラナンキュラス ・カスミ草

 花器 ・中国製 黄交趾器

 

 瓊花・・絵葉書写真より