1701- ほほえみ

　　平年並みの気温に戻り、日中の陽光の暖かさは　心優しい人の 微笑みの様です。
それに引き換え、昨秋訪れた自由で明るい雰囲気のニューヨークでは かなり排他的な 理不尽な為政者の言動で 寒空の下途方にくれたり　怒り猛っている人々の事が日々報じられています。なんとか早く、打開の方向へ向かって欲しい。

　やがて訪れる春を、多くの人々が心から喜べるように。日本の片隅から、この様なことを願う事しか出来ない　高齢者の私です。

　花材　・ラナンキュラス　・カスミ草　・ソリダスタ
　花器　・ガラス器二個

1701- 寒さのお蔭

　朝の氷結を見ない週末、久々に牛窓オリーブ園の野菜直売所に出かけました。
坂を登る途中に見え隠れする、瀬戸内の海は穏やかな日差しの中に 霞んで　春が真近なことを告げていました。

　寒波で甘みを増した、濃い緑色の冬の野菜の山に 思わず歓声を上げてしまいそうです。冬の野菜は、無凍結しないように自身の水分を糖分に変えて身を守るのだとか。人間も、寒い間ただただ、脂肪を貯め込むだけでなく　為すべきことはあるのかも知れません。

　野菜の中に、菜の花の瑞々しい小束をみつけました。辛し和えにする前に、数本卓上に飾って小さな春を楽しみましょう。
かって、このお店のご主人が 「 菜の花を収穫した時は ニ・三本の菜の花をコップに挿して飾ってる 」 と話していたことを思い出しました。
　こんな心優しい人達に育てられた野菜は 栄養豊かで美味しいのでしょう。

　花材　・モクレン　・ユリ　・ストック
　花器　・砥部焼精白磁壺

1701- みよちゃんの、赤い鼻緒・・・

　少し暖かさがが戻ってきました。
でも未だ、鳥の水吞場は氷が張って水を飲みたげな小鳥が 氷を突いては首をかしげています。

　童謡の 「 春よ来い、早く来い 歩き始めたみよちゃんが 赤い鼻緒のジョジョ履いて おんもに出たいと ・・・ 」 と言うのがあります。
みよちゃんでなくても、重いコート・マフラーのギリギリ巻きをしなくて 春めいた洋服で足元を気にせず 軽やかに外出したいです。

　花材　・松　・チューリップ　・椿　・カスミソウ
　花器　・琉球ガラス　掛け花器

1701- 素直・努力・感謝

　久しぶりの日本人横綱に、皆も喜んだことでしょう。
分り易い言葉で、自分の信条を語った横綱をとても好ましく思いました。

　今後を期待します、おめでとう !

花材　・白モクレン　・ストック　・カスミソウ　・ユリ　・古木
　花器　・益子焼 壺

1701- 希 ( のぞみ )

　日中の久しぶりの日差しに誘われて、フラワーショツプに立ち寄ってみました。
店内は、外の寒さを忘れさせる春の花で 満ちています。ラナンキュラスの鮮やかなオレンジやイエロー、繊細な花びらの重なり　白木蓮の力強い枝に付いた 空に向かった蕾の群れが、寒さや世の中の沈鬱なニュースにめげていた心に「 希 」と言う文字を思い出させてくれました。
　物置から、久しぶりに鮮やかなブルーの花瓶を運び出して　生けてみました。
　
　花材　・白木蓮　・ラナンキュラス　・カスミソウ
　花器　・信楽ブルー鎬手花器