一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1703- 小石川植物園

2017-03-31 | 生け花
 江戸幕府が1638年に薬草園を造ったことに始まるこの植物園は、長い歴史を経て 今は東京大学 付属植物園として 植物に関する様々の研究が為されています。
江戸文化や小説の中で、知る事が多く 一度は訪ねてみたい所でした。

 園内はかなり自然のままの姿を残した雑木林があり 都心にあるとは思えない空間でした。
今は、椿園が盛りを迎えていて その種類の多さに驚かされました。
 この場所をこよなく愛し、植物の事に詳しい人に出会い カタクりの群落や 椿についても詳しい説明をして頂きました。

 かつて住んでいた東京を離れてみると、行ったこのがない場所がはっきりと見えて 上京の度にそのひとつひとつを訪ねています。

 花材 ・チューリップ ・スプレーカーネーション ・カスミソウ ・シンビジウム ・エリンジウム
 花器 ・津軽ビードロ花器







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1703- インターナショナルなお寺

2017-03-30 | 生け花
 築地本願寺を尋ねました。その建物のユニークさは常々聞いていましたが、目前にすると想像以上に圧倒されました。
浄土真宗のお寺でありながら、建築家の伊藤忠太 設計の宗派を越えて誰でも訪れて欲しい・・と言う理念のもと お釈迦様の故郷 古代インド仏教の様式を取り入れたものです。
 伽藍の中は、パイプオルガン・ステンドグラスなど いろいろな文化の集積で飾られています。
今、宗教・人種・国の体制の違いが原因の争いが絶えない時 このお寺にはすべてのものを 受け入れる寛容の心が満ち溢れています。

 お参りを済ませ、築地場外市場では 様々の言語・肌の色・目の色の大勢の人々が 同じマグロの漬け・ホタテの炭火焼きに舌づつみを 打っていました。
和やかな風景でした。

 花材 ・バラ ・シンビジウム ・カスミソウ ・ユーカリ
 花器 ・トルコブルー掛け花器








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1703- 母の17回忌

2017-03-29 | 生け花
  桜の開花が告げられ、あちこちに咲き初めの花が 見られる三月末の日曜日 横浜の夫の実家での母の17回忌に参りました。
義弟夫婦の心配りで、法要・こぶしの花が満開のもとでのお墓参り そして精進落としと 賑やかにスムーズに終わる事が出来ました。

 夫は三人兄弟で、私たちには子供がいませんが 弟・妹はそれぞれ二人・五人の孫に恵まれ家族の繁栄を嬉しく思いました。
きっと、母も天上から賑やかな皆の様子をにこにこと見守っていた事でしょう。

 花材 ・オリエンタルリリー ・シンビジウム ・高野まき ・ユーカリ ・カスミソウ
 花器 ・九谷焼 市松模様花器



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1703- 伝統文化、折形

2017-03-22 | 生け花
 機会があって、" 折形 "と言う伝統文化に出会いました。
六百年以上の伝統を持つ、日本の礼の心と 美意識によって一部の限られた 上流社会に生まれたものだそうです。

 私のライフワークである生け花をはじめ、日本の伝統文化の見直しが 少しづつ進んでいるとは言え 現代の生活に受け入れられる様
そして正しく伝えていく事の難しさを常に感じています。
 私にとって 折形が日本人特有の礼・美意識を求めたものである事を知って 体験してみたいと思いました。

 講座の内容は、季節感を大事にした お祝い用の包み そしてボトルの万葉包みでした。
包みに用いる和紙は、陰陽の理念にのっとって 美しい形に折り上げて行きます。
 その作業の間、贈る方への心遣い お祝いの気持ちを込めて 折って行くことの大切さを思いました。
 まだまだ沢山の伝統文化が日本中にある事を痛感しました。

 花材 ・白バラ 
 花器 ・輪島塗 脚付花器  点景 万葉包みの日本酒瓶



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1703- 春風に乗って

2017-03-21 | 生け花
東京から桜の開花が告げられました。
気温の乱高下が多い、今日この頃です。

真冬の寒さに戻った日の この報道にほっとしました。
確実に春は近づいている様子です。

 花材 ・ラナンキュラス ・ユーカリ ・エリンジゥム
 花器 ・創作花器(MoMA製)



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