一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1803- 海のキリン

2018-03-31 | 生け花
 マンションの窓から見える、港のコンテナ埠頭にある ガントリークレーンが 朝日を浴びて逆光に 影絵の様に立ち並ぶ姿は 草原のキリンの群れの様です。
陽が昇り出すと、キリンは長い首を下に降ろして コンテナを積む作業を始めます。
 やがて陽が、東から西に回る頃は 仕事を終えたキリン達は 夕日を浴びてその赤と白のまだらの姿をくっきりと現します。今日の仕事も終わりのようです。
このクレーンの仕事はコンピューターによる自動化が進んでもかなり技術を要する仕事で 日本の貿易産業を担う この様な仕事があるのを知りました。

 花材 ・カラー ・フリージヤ ・菜の花
 花器 ・紺色水盤





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1803- 桜の精

2018-03-30 | 生け花
 青空の元 見上げる桜、夕暮れ時の薄明りの中の桜 ・・・見る人の心模様によって、いろいろな想いを抱かせてくれます。
器に生けた 一枝の桜。私の脳裏に沢山の映像が 現れては次々と 消えていきます。
 開花の時、樹の幹までも 桜色に染めてその咲き初めから 散花まで人の心を捉えながら 短い命を終わらせる 桜にはやはり精霊が宿っているとしか思えません。

 花材 ・桜 ・ツバキ
 花器 ・輪島塗 脚付き花器



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1803- ジェームス山の春

2018-03-29 | 生け花
 戦前、日本で生まれた英国人貿易商 ジェームス氏が神戸北野の外国人居留地に次ぐ 外国人の宅地として 神戸の西の丘陵地に 拠点を作りました。
後に、いろいろな施設のある その一帯を「ジエームス山」と言われる様になりました。

 淡路島を一望できる、南丘陵斜面に建つジェームス邸は いろいろな歴史を見ながら その威風堂々とした姿で 私たちを迎えてくれました。
所有者も変わり、八十年以上の歴史を経た今も その内部は美しいステンドグラスの輝きや 英国の伝統的な空間を有しています。

 今はフレンチレストランが開業していて、私の77歳の誕生食事会を ひと月前倒しで計画し 妹と私たち家族で出かけました。
食材が厳選された美味しいランチで、春の海を眺めながらの一時に 大満足しました。

 このジェームス邸はNHKの朝の「ドラマ・べっぴんさん」の撮影場所に使用されたとの事です。

 花材 ・吉野桜 ・カラー ・フリージヤ ・ラナンキュラス ・レザーファン
 花器 ・金属製 金銀 舟形器










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1803- たけなわの春

2018-03-28 | 生け花
 三月のお稽古は、春爛漫の豪華な花材でした。
三人三様、桜に寄せる想いが夫々の素晴らしい感性で 表現されていました。
 脇役の、レザーファンの使い方で 作品全体の雰囲気が変わることを 学んで貰いました。

 お稽古の後のお茶は、みつ豆の缶詰を散らした 寒天ゼリーを作りました。
今月も、楽しいお稽古でした。

 花材 ・吉野桜 ・カラー ・ラナンキュラス ・フリージャ ・レザーファン
 花器 ・アンティーク塗 手あぶり ・砥部焼 染付花器







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1803- 春 霞

2018-03-26 | 生け花
  晴天が続き 気温も上がり 桜前線が、猛スピードで日本列島を 桜色に染め上げて行きます。
ここ数日の晴天にも関わらず、神戸の海や山は 一日中 春霞に包まれています。

 海上に行きかう大小の船も 色を失い影絵のようにゆっくり 進んで行くのが見えるだけ。
寄港中の外国航路の船が、出入りする度に 霧の中に汽笛が くぐもった音で 響いてきます。
 今日は、近くの散歩道で桜が 八分咲きとなっていました。

 花材 ・オリエンタルリリー ・ボケ ・彼岸桜 ・チューリップ
 花器 ・ブルーガラス花器



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