一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1809- 嵐の前

2018-09-29 | 生け花
 嵐の前の静けさ様に、近くのホテルロビーの人影も疎らです。
台風が近畿地方へ近づいているとの事、明日は一日中マンションに缶詰めになって台風の通過を待つことになりそうです。
 妹と私たち夫婦で、明日に備えて ホテルのイタリアン・レストランでしっかりと昼食を頂きました。
カレー・オムレツ・ハヤシライスなど、お手柔らかに台風が過ぎてくれます様に。

 花材 ・野茨 ・リンドウ
 花器 ・創作ガラス花器 二個



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1809- 秋の陽

2018-09-28 | 生け花
 高い青空が広がり、日中も爽やかさが感じられます。
高層ホテルの窓ガラスを磨く、作業の人達が長いロープに吊るされたゴンドラの中で 順調に作業のペースを上げている様です。
 ひと月ほど前の、あの灼熱の太陽が今は斜めから優しく射し 街全体を包んでいるのが不思議な気がします。

 花材 ・野茨の実 ・リンドウ
 花器 ・竹製掛け花 器



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1809- 菊の香

2018-09-27 | 生け花
 菊の花は、私が生け花を始めた頃の定番の花材でした。
 その季節の枝物に、大輪のものと色違いの小菊を合わせた花材を 先生がお稽古の日に用意して下さいました。
その後、いろいろな種類の外国花材が出回り お正月や仏事にしか生けなくなった菊の花、しかし最近、新しい色や形の菊の花が花屋さんに お目見えしています。
 今日生けた菊の花もその一つです。
 生け終わった花に、顔を近づけて見るとやはり 昔ながらのあの菊の香でした。
秋の青空に、気高く香る菊の香は お稽古初めの頃、華道展の会場、お正月の床の間の花 など記憶が蘇ります。

 花材 ・菊の花二種 ・野ばらの実
 花器 ・会津塗 器



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1809- 月の雫

2018-09-26 | 生け花
 中庭に面した回廊で、吹く笛の音が微かに庭の秋草を揺らすような月夜。
幼いころ、遠い故郷で見た月と 同じ月が天空に煌々と輝いている。
 今の満ち足りた生活の中にあっても、望郷の思いに少女の目に 月の雫の様に光るのは 涙でしょうか。
満月の日、このようなお話を想像してしまいました。

 この笛を吹く少女の石湾人形は、十数年前 姉が元気だった頃旅した私たちの生まれ故郷上海の豫園のスーベニール・ショツプで求めたものです。

 花材 ・武蔵野萩 ・コスモス ・吾亦紅 ・マトリカリヤ
 花器 ・加賀金箔張り手箱

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1809- 中秋節

2018-09-24 | 生け花
 久しぶりに出かけた、神戸南京町は中秋節で賑わっていました。夕食には時間があるので、元町をぶらぶらして少し買い物もし途中 輸入雑貨の店でペルシャ絨毯の展示や 職人さんの見事な仕事の実演を見ました。
 初めてみる、ペルシャ絨毯の美しさやその量の多さに圧倒されました。又額に入った、絵画のような作品も初めて見るものでした。シルクの光沢が、作品の陰影を作り絨毯の技法の素晴らしさを物語っています。

 夕食は、北京料理を堪能して外に出ると 広場で獅子舞が始まっていました。
色とりどりのランタンに飾られた南京町は誕生から今年150年を迎え 益々賑やかになっている様です。
 長い年月、異国に暮らし故郷を思って祝った人々も多かったのかなと 賑やかな音楽を聴きながら思いました。
 丸いお月さまに因んで、中秋節に欠かせない 蓮の実入りの大振り月餅を買い 我が家でも中秋節をお祝いしましょう。

 花材 ・菊の花2種 ・リンドウ ・ノイバラの実 ・ドラセナ
 花器 ・青白磁 砥部焼壺







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