1710- 野 分

　台風21号は、日本列島に大きな被害の爪痕を残して 縦断していきました。
沢山の被災者の方々の、一日も早い復興を願うばかりです。
　神戸市内も、街路樹の倒木や 沢山の枝や葉が道路に散っています。

　古語では、台風を野分と言いますが この言葉からは何か風雅さ さえ感じられます。
昨今では台風にこの様な情緒など、微塵も感じている余裕などありません。
　年を追う毎に、台風の脅威は増すばかりです。
　
　花材　・豆柿　・リンドウ　・カスピア　
　花器　・備前焼　緋襷芋徳利

1710- 魅力的な唐津焼

　岡山市にある「さとうギャラリー」にて 唐津焼の府川和泉さんの個展が開催されています。
食器をはじめとして、酒器や花瓶はお料理を盛ったり お酒を楽しんだり 花を生ける人の気持ちを想像して作られているものだと思います。

　形の端正さの中に、シンプル・温かさ そして伝統を踏まえながら個性を発揮している作風が魅力です。
全般的にお値段も、私たちが求めやすいリーズナブルなお値段で 前回の個展で購入した 中型のお皿は優しい土の感触と うわぐすりを活かした桃の形の絵唐津です。季節の野菜料理などを盛って、愛用しています。

　花材　・庭のツワブキ　・小菊
　花器　・琉球ガラス 掛け花器





　　前回の個展で求めた絵唐津器




　 岡山「さとうギャラリー」の展示案内
　　http://gallery-sato.com/?p=3095

1710- ながーい かぼちゃ

　先日、牛窓オリーブ園の野菜売り場で ながーい南瓜を購入しました。
聞くところによると、南瓜は比較的大きい物の方が 美味しいとのこと。
　長く伸びた、南瓜の蔓の先の方よりも 根元に近い所に成っている物の方が 形も大きくなり 土の栄養分も沢山吸収しているからだそうです。
　この60センチ位の、ながーい南瓜は 我が家のいろいろなメニューに 登場して何日間 食卓を賑わせてくれるでしょう。

　花材　・スプレー菊　・山帰来　・シャロン ・リンドウ　・クッカバラ
　花器　・備前焼手付 花器２個

1710- 大輪菊

　私が生け花を習い始めた頃、秋の花材は白や黄色の大輪の菊に 小花を取り合わせたものを 用意して下さった事が多かったと思います。
　最近、大輪の菊は日常の花材には あまり使われないのか 花屋さんのキーパーの片隅に置かれているのを見かけます。

　国道５３号線の道の駅に、バケツに入れて無造作に売られていた 白い大輪の菊に懐かしさを 感じて買い求めました。
庭の葉ランや、草花と生けて見ましたが その香り・形・色ともに 威風堂々。
　新ためてその古典的な美しさを 見直しました。

　花材　・白の大輪菊　・葉らん　・紫式部　・お多福南天　・桔梗ラン
　花器　・金属製花器

1710- 深まる秋

　気が付くと、山茶花の蕾の赤が 少し頭をのぞかせ つわぶきの黄色い花が 一二輪咲き初めました。
秋は、かなり速足で過ぎて行きそうです。
　ニュースで後楽園の、松の害虫除けの こも巻きが始まったと告げています。
来年の啓蟄の頃に、この こもの中で冬を過ごした害虫を こもごと焼いて 駆除する行事です。
　そろそろ、毛糸のセーターの暖かさが恋しい頃です。

　花材　・山帰来　・スプレー菊　・リンドウ
　花器　・ガラス器