秋の終わり頃には、毎年庭師さんに 剪定をお願いするのですが その前に私の手に負える剪定をします。
初夏に、爽やかで豊かな草状の花を 楽しませてくれた 柏葉アジサイの葉が 背丈以上に伸びて グリーンから紅色までの 美しいグラデーション を見せています。来年の花を期待して、丈を詰めて風通しを良くしました。
花材 ・柏葉アジサイ ・古木
花器 ガラス花瓶 2個
久しぶりに、大雨に見舞われた岡山は 昨日までの残暑が一掃され 最高気温が 25度となりました。ほっと、一息。
このまま秋の涼しさが、訪れてくれると良いのですが・・・
植えた記憶のない ユリが酔芙蓉の木の陰に ひっそりと二輪 花を付けています。色づき始めた、柏葉紫陽花と出会うと もう秋風の予感がします。
昨夜は、か細い虫の音も 庭から 聞こえてきました。
花材 ・ゆり ・柏葉紫陽花
花器 ・掛け花用竹籠 銘" 奴"
丹波焼の若い作家さんから、三人展の展示会のお知らせを貰ったので のぞいていました。三人三様それぞれに、古窯を継いでいく 若々しい気迫が感じられる作品で 楽しいものでした。
私の知人の作家さんは、若い年齢を感じさせない 完成度の高い作風で多分、茶陶を中心に創ることを目的にしているのではないでしょうか。
すり鉢形の、美しい鉢を3個 求めました。
作品の中に、三人が合作で造ったお皿があって これまでの作家さんには考えられない発想にびっくりしました。
花材 ・アレカヤシ ・千日紅 ・粟の穂 ・紅蔓
花器 ・俵型花瓶
三人合作の飾り皿
残暑が厳しく、蝉の声もあまり衰えを見せません。
でも、青空のキャンバスに広がる 雲の形は 威風堂々の夏の入道雲から変って 少しづつ 秋の気配を感じさせるものに変ってきました。
花材 ・グラジオラス ・アレカヤシ ・粟の穂
花器 ・白色花器
70年目の終戦記念日を迎えました。メディアでも沢山の特別番組が組まれ、皆が口を揃えて 平和を願う中 戦争の記憶を新たにしています。
元、ゼロ戦の戦士の方の言葉が 心に残りました。
戦争の語り部が「今後少なくなって行くが たかが一世紀足らずの以前の事、語り部がいなくなっても 将来生きる人が正しく史実を学べば 伝わっていく筈だ。
三千年以上の前の事も、歴史として世界の人々は 学んでいるではないか」 との言葉。
今でこそ大戦が、どの様にして始まり、その経過、終戦の事が語られています。正しい歴史の理解こそ、平和への道ではないでしょうか。
戦後、反戦歌もいろいろありますが 沖縄戦を歌った「さとうきび畑」がいつ聴いても、私の心には一番 響きます。
特に"ちあきなおみ"さんが子供たちと歌っている曲が たんたんとした中に 深い悲しみが伝わってきます。" 風に 涙は乾いても、その悲しみは消えない ・・・ ♪ "
花材 ・アレカヤシ ・粟の穂 ・千日紅
花器 ・民芸籠