一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1403- 春の海

2014-03-29 | 生け花
 春特有の、霞のかかった海 ひと時晴れ渡ると さざ波をきらつかせながら 往来する大小の船を ゆったりと包み込んでいる。
筝曲の「春の海」はこの播磨の海を観た 宮城道雄 によって 作られた名曲です。目の前の海を見ていると、美しい琴の音が 聞こえてきそうです。

 花材 ・菜の花 ・マトリカリヤ ・アネモネ ・アナナスの葉 ・かすみ草 ・ソリダコ
 花器 ・脚付き塗花器


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1403- 桜前線

2014-03-27 | 生け花
 世界で、花の開花の予想がニュースになる国は あるのでしょうか。
「世の中に 絶えて桜の無かりせば 春の心はのどけからまし」と言う在原業平の歌、当時の様子の良いモテ男子、業平さんの歌は
単に桜の花に 気を揉んでいるだけとは思いませんが 現代の私たちも 桜の時期は、何かと気が揉めるものです。
 花材 ・赤みずき ・アンスリュウム ・アネモネ ・かすみ草
 花器 ・白色花器


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1403- 春の使者

2014-03-26 | 生け花
 一面の菜の花の黄色は、日本の原風景の中の春の色。その花の蜜を求めて飛ぶ、モンシロ蝶の黄色や白は 春の使者。
福岡県筑紫郡と言われていた片田舎で 小中高の大部分を過ごした私にとって、思い出す春の風景です。

 花材 ・菜の花 ・ソリダコ ・アネモネ
 花器 ・ガラス器


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1403- 春宵一刻 値千金

2014-03-25 | 生け花
 三月も残り少なくなり、南から桜の開花が 報じられてきました。視界の中の、春の宵の海山の様子も ブルーがかって春めいています。
そんな夕暮れ時、桜の開花を待ちながら 春愁と言う言葉を 思い出す様な ほんのひとときの もの想いにふける季節です。

 花材 ・アネモネ ・マトリカリヤ ・かすみ草 ・アンセリュウム
 花器 ・クリスタルガラス器






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1403- 篤姫 さま

2014-03-24 | 生け花
 数年前の、NHK大河ドラマ「篤姫」は、面白く拝見しました。幕末の歴史を、大きく動かした多くの男性の中で一人 篤姫さまが理知的に 健気に 明るく生きた背景が 当時の薩摩の 自然や環境、人間関係の中にあった事を 先日の鹿児島旅行の中で 再認識しました。
 島津藩の御用窯であった、沈壽宮窯の作品を 展示即売しているギャラリーが ホテルの中にありました。白薩摩は、島津の殿様用、一般の人は黒薩摩を使った様です。島津家の養女となった 篤姫様も きっと白薩摩の美しい器を使っていたのでしょう。
 白薩摩に薄いグリーンの釉薬がかった 端正な形のティーカップが気に入り 二客購入しました。旅行中、持ち歩いている内に 不覚にも落としてしまい 受け皿の一枚を割ってしまいました。一度も使う事なく、壊してしまうなんて 粉々に割れた様子に 溜息が出てしまいました。今は、塗の茶托に乗せて 使っていますが 紅茶を飲む度に ここ暫くは心が痛みそうです。

 花材 ・一重紅つばき 
 花器 ・緋襷 備前焼花器




 鹿児島中央駅前の花壇のポピーは満開
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