旅の三日目は宿からほど近い菊の湯、菊の湯の由来は松尾芭蕉が旅の途中で立ち寄ったそのお湯の素晴らしさを「山中や菊は手折らじ、湯の匂い」と読んだことによるそうです。菊の花は人に精気をもたらすと言われているが、その菊の花を手折ることもなく湯で癒された・・と言うもの。
かつて旅館であった建物を 芭蕉の資料館として展示してあり、俳句にあまり縁のない私にも とても興味深いものでした。建物も庭を含めて百年を経て尚 和の情緒がありラスピラズリーを使った壁の美しさ等に感動しました。
菊の湯の近くに、由緒ありそうな山中塗専門のお店がありました。かなりの数の商品が並ぶ中で 廃版になる 高級な皿を安価に求めることが出来ました。しかも旅行クーポン券を利用して。
非売品として置かれていた 見慣れた桜の図柄の小皿とデミ・コーヒーカップに目が留まりました。それは私も持っている物で、長谷川紀代さんの作品でした。
店主にお聞きすると,それは先代が彼女の作品のファンで窯元に通って求めていた物で かなりの交流があったとの事です。
今回の旅行では、小松に住む長谷川さんには、彼女の健康上の理由で会うことは出来ませんでしたが 彼女の作品が会いに来てくれたのでしょうか・・・
花材 ・フリージヤ
花器 ・山中塗 瓢箪一輪挿し
菊の湯