一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

2303- 山中温泉 芭蕉の館

2023-03-30 | 生け花

 旅の三日目は宿からほど近い菊の湯、菊の湯の由来は松尾芭蕉が旅の途中で立ち寄ったそのお湯の素晴らしさを「山中や菊は手折らじ、湯の匂い」と読んだことによるそうです。菊の花は人に精気をもたらすと言われているが、その菊の花を手折ることもなく湯で癒された・・と言うもの。

 かつて旅館であった建物を 芭蕉の資料館として展示してあり、俳句にあまり縁のない私にも とても興味深いものでした。建物も庭を含めて百年を経て尚 和の情緒がありラスピラズリーを使った壁の美しさ等に感動しました。

 

 菊の湯の近くに、由緒ありそうな山中塗専門のお店がありました。かなりの数の商品が並ぶ中で 廃版になる 高級な皿を安価に求めることが出来ました。しかも旅行クーポン券を利用して。

 非売品として置かれていた 見慣れた桜の図柄の小皿とデミ・コーヒーカップに目が留まりました。それは私も持っている物で、長谷川紀代さんの作品でした。

店主にお聞きすると,それは先代が彼女の作品のファンで窯元に通って求めていた物で かなりの交流があったとの事です。

 今回の旅行では、小松に住む長谷川さんには、彼女の健康上の理由で会うことは出来ませんでしたが 彼女の作品が会いに来てくれたのでしょうか・・・

 

 花材 ・フリージヤ

 花器 ・山中塗 瓢箪一輪挿し

 菊の湯

 

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2303-喫茶去 ( 中村記念美術館 )

2023-03-29 | 生け花

  本多の森から緑の小路を下った所に 中村記念美術館はありました。

禅の教えである お茶を飲むと言う日常の行為の中に 深い悟りを見つけると言う意味の「喫茶去」。

  茶道具に見る季節の移ろい と言う企画展がこの美術館で開催されていました。

古今東西の所蔵品を日本の四季に合わせて、茶会風に取り合わせて展示されていました。

 金沢に根付いた茶道文化の深さを感じるものでした。

 

 九谷焼作家の長谷川紀代さんが お勧めの美術館として 案内して貰った思い出の場所です。

庭の桜を眺めながらの抹茶も 一段と香り高く感じられました。

 

 花材 ・山椿

 花器 ・アンティーク砥部焼花瓶

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2303- 金沢の文化歴史

2023-03-28 | 生け花

 今回の旅行の目的の一つは、金沢花街のお茶屋体験を楽しみにしていましたが 既に予約が満席で 次の機会となりました。

二日目は、又朝から金沢まで出て 尾山神社・美術館巡りをしました。

 尾山神社は前田利家とおまつの方を祀った神社で その神門は和漢洋式が用いられ 最上階のステンドグラスは 当時の人の異国への憧れを表しているのでしょう。

春雨の中、豊かな緑の霧と満開の桜が 見る人の心に 旅の深い思い出として刻み込まれます。

 本多の森公園の中の、歴史美術館や加賀本多博物館など 加賀の文化の深さを感じられる一日でした。

 

 花材 ・こでまり ・カーネーション ・スターチス ・一ッ葉 

 花器 ・虫明焼  掛花入れ

 

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2303- 春雨の金沢

2023-03-28 | 生け花

 季節を変えて何度も訪れた事のある金沢ですが、今回の旅は桜と春雨の中で過ごした 3拍4日でした。

大阪駅で昼食の駅弁を買い、サンダーバードに乗りコロナで禁止されていた車内での飲食に わくわくした旅の始まりでした。

 宿泊地の加賀温泉駅は乗り越して金沢駅まで行きました。

先ず、金沢の台所と言われる近江町市場で 買い物をしたりお土産の干物を送ったり 町中を散策して夕刻  宿の送迎バスで山中温泉に着きました。

街中は、何処も6-7分咲の桜が時折降る春雨に少し煙って 艶やかさを増していました。

 

 花材 ・スプレーカーネーション ・スターチス ・フリージヤ ・一ッ葉

 花器 ・アンティーク 塗盃洗

 近江町市場

 加賀野菜売り場

 

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2303- 港は春

2023-03-21 | 生け花

 桜前線は一気に北上し、開花宣言があちらこちらから聞かれるようになりました。

3月上旬,3年振りに外国籍の客船が神戸港に入港し その後クルーズ船の姿で港は賑わいを見せてきました。

ポートライナーも空港からの旅行客と思われる観光客で混んでいるし 夜にはホテルの窓まどにも 光が灯ってコロナから解放された春を謳歌している様です。

 

 花材 ・シンビジウム ・ゴットセイヤ ‣カスミソウ ・菜の花

 花器 ・金属製 舟形器

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