岡山へ転勤になって 間もなく比較的庭の広い住宅を購入しました。
入居後間もなく ダックス・フンドを飼うことになり 芝生の庭にして 放し飼いにしていました。
その後 少しづつ好きなや花を植え 13年間生きてきたダックスも亡くなり 芝生の庭もレンガ敷きにしました。
門扉から玄関までの細長い庭は和風に その他リビングに面した南の庭は 一般的には庭木にはしない こぶし、なつめ・酔芙蓉・数種の椿・紫陽花・美男かずら・利休梅 等々 洋風の雑木林になりました。
年に一度 晩秋に庭師さんにお願いし 思い切り刈り込んで貰っても植物たちの勢いは凄く ほぼ毎日、庭の手入れに余念がありませんでした。
屋根まで伸びた大きな木々は、芽吹きの美しさや四季折々の開花・結実 木の葉を渡る涼風など私たちの生活を大いに癒してくれました。
そして 強く思うことは私たち人間も この植物と同じ 地球上に生を受けたものだと言う事です。
一本一本の木々に、 いろいろな思い出のある庭でしたが 車を使わないで生活できる環境に転居を考える年齢になり 40年近く育てた庭に 心を残しながらも 交通機関のアクセスの良いマンションに転居しました。
家の売却にあたって、「庭の緑を残してくれる人にと」不動産屋に頼みましたが 後日庭木は殆どなくなり 小さな庭と数台の車が入る駐車場となり、あの緑あふれる庭が 記憶の中の幻となってしまいました。
観光地に出かけて行き、自然の美しさを求めることも良いですが もっと身近な日常に緑を感じて生活することの大切さを思い出して欲しいですね。
花材 ・紫陽花 ・クルクマ ・利休草
花器 ・志野焼 花瓶