一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

2202- 心静かに

2022-02-26 | 生け花

 妹の三回忌を迎えた朝は、春霞がベランダからの景色を包んでいました。

南に見える 彼女が最後の数日を過ごした 終末癌ケアの病院の窓も 柔らかい霞の中です。

 

 仏壇を清め、東京の兄からのお供え物 ( 妹が少女の頃の好物数種 ) そして桃の花を交えたお供え花などを整えました。

お香の香りと、住職さんの朗々としたお経を聴いているうちに 楽しかった妹との思い出に心は静かになってきました。

 合掌

 

 花材 ・菊数種 ・シンビジウム ・桃の花 ・百合

 花器 ・砥部焼 染付け器

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2202- 春めく

2022-02-26 | 生け花

 毎週水曜日の 産直野菜は日々 春めいてきました。

その中に、赤紫色の茎が特徴的な 「こうさいたい」の菜の花を見つけました。

 その生命力溢れる姿や香りは、直ぐ食用にしてしまうのは躊躇されて 陽の当たる窓辺に生けて 春の息吹を頂いています。

 

 花材 ・紅菜苔(こうさいたい)   

 花器 ・ガラス器

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2202- 公園の楠木

2022-02-26 | 生け花

 所用で通りかかったマンション敷地内の公園で、楠の大木の剪定が行われていました。

艶のある葉が付いた大小の枝を、クレーンの先のゴンドラの人が 地上に大きな音と共に切り落としています。

 その梢の先を見上げると、2年前まで亡き妹が住んでいたマンションのベランダから見下ろしていた公園の中の木の一本であることに気づきました。

妹の部屋から見下ろす,この公園の景色を私たちは 朝夕眺めてとても気に入っていました。

 作業中の人に、お願いして一本の枝を頂きその艶やかな葉を思い出と共に眺めています。

 

 花材 ・楠木の枝 ・菊

 花器 ・砥部焼 染付器

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2202- 朝焼けの海

2022-02-21 | 生け花

 見渡せる春浅い視界のすべてを、朝の光が薄桃色に染めています。

海の霞の中に、数隻の小舟の影 ・・・。

 

 昨日の心波立つ様な出来事も、きれいに 拭い去って平常心を取り戻せそうです。

17日間の冬のオリンピックも閉幕し、少しづつ春が近づいています。

 

 花材 ・こでまり ・シンビジウム

 花器 ・朝鮮唐津  掛花器

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2202- 春よ来い !!

2022-02-16 | 生け花

  黄色のレンギョウの花が一足早く 春の到来を告げています。

昨年の暮れに種をまいたベランダのミニ・レタスは このところの寒さをものともせず 成長しています。

 大きくなったものから間引いて、サラダの彩りとして春の味覚を楽しんでいます。

 

 昨年、花後に朝日の当たるベランダで夏を過ごし晩秋の低温にも耐えた シンビジウムが誇らしげに花を咲かせています。

まだまだ寒さは、真冬並みに続いていますが 手を伸ばした先に 春の予感はいっぱいです。

 

 花材 ・レンギョウ ・コデマリ ・スターチス

 花器 ・備前焼 掛花器 2個

 

 

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