一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

2411- 延命十句観音経

2024-11-29 | 生け花

 2年ほど前からご縁があって、網干の龍門寺へ年に数回太通老師様 始めお寺の修行僧の方達と太極拳を舞う機会を頂いています。

延命十句観音経を知り、その解釈をお願いした時 禅宗の中の臨済宗での解釈は、死の世界についてお話を副住職さんから聞くことが出来ました。死と言う事は誰でも関心の深いことです。

 死については恐怖・恐れの念が先ず頭に浮かびます。でも、臨済宗の教えでは死は心安らぐ 故郷に帰るようなもので 心静かに晴れやかな気分で迎える事が大事です。又お経を毎日唱える人であっても、そうでない人も死は平等にやってきます。それが何時であるのかも分からない。

 私の結論としては、日々起こる事柄を受け入れて、ひと時、ひと時を大事に過ごす事なのだと思いました。少しでもその様な心境に近づけたら幸せですが・・・。

大変興味深くお話を聞きました。

 

 花材 ・野じきく ・野牡丹 ・キゥイの蔓

 花器 ・絵唐津 徳利

 

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2411- 神戸九谷

2024-11-24 | 生け花

 初冬の気配を纏い始めた神戸北野坂へ 久しぶりに出かけました。

軽い昼食の後、外国からの観光客で賑わう坂の途中のアンテーク・ショツプで目に留まったのが 小さなテイーカップでした。

 受け皿も無く 一つだけポツンと飾り棚の中に・・・

 でも私は 不思議な存在感を感じて 手に取って見ると白磁のカップの底には小さなラベルに「神戸九谷」の文字、そしてカップの中には 何か人形の絵がうっすらと浮き上がっています。光にかざして見ると それは日本髪の女性の顔でした。

 私の頭の中でビビッと繋がるものがあって、これはきっと江戸末期か明治初期に神戸元町にあった九谷焼売捌き所と言われた 外国向けの輸出品、あるいは神戸在住の外国人向けに九谷で作られた物だと思いました。それは長年私が尊敬する知人の 長谷川紀代さんの曽祖父の手を経て 今私の目の前にある物だと確信しました。

 どのような世の中の変遷を見て来たのか 透明感あふれるこの小さなカツプを求めました。

お値段は2500円の3割引きでした。つくづく眺めていると 当時の港の賑わいが聞こえてきそうです。

 

 花材 ・雲竜柳 ・野路きく ・パステルアスタ ・キウイの蔓

 花器 。九谷焼 市松紋 花入れ 長谷川紀代作

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2411- 夜景に映える野牡丹

2024-11-15 | 生け花

 ベランダの鉢植えの野牡丹は、夏の間は数輪づつ咲き続けていましたが この一週間近く 思いっきりその艶やかな紫色で咲き誇っています。

つるべ落としの 日が暮れた澄んだ夜空には、2-3日後には満月と思われる大きさで輝いて ベランダの野牡丹の向こうには街の光が遠く輝いています。

 何か不思議なエピソードが 始まりそうな夜の景色です。

  

 花材 ・野牡丹 ・山帰来

 花器 ・青磁 掛花入れ

    タペストリー 藍染 (青森)

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2411- 立 冬

2024-11-13 | 生け花

   秋らしい日々を飛び越えて、一気に初冬の季節がやってきました。

立冬の朝は素晴らしい晴天、久しぶりに味わう冷たい空気は 夏の暑さの記憶が隅々に残る私の体に 心地よい緊張を与えてくれます。

 初冬の到来を告げる 枇杷の花の蕾が季節の移ろいを告げています。

 

 花材 ・枇杷の枝 ・雲竜柳 ・山帰来

 花器 ・薩摩焼 花瓶

 

 花材 ・キウイの蔓 ・とうがらし 

 花器 ・掛花器 馬川晴美作

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2411- 文化祭出展 テーマ「豊穣」

2024-11-11 | 生け花

 花材 ・びわの枝 ・雲竜やなぎ ・石化やなぎ ・鉄砲ユリ ・深山リンドウ ・グロリオーサ ・オンシジウム ・山帰来

 花器 1.  アンテーク塗桶

         2.  会津塗り こね鉢

         複体構成

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