連休の初日、晴天に誘われて 近くの大学のキャンパスへ散歩しました。
レンガ造りの校舎は、美しく刈り込まれた芝生や 今が盛りのツツジに囲まれ 休日の学生さん達がのんびりと歩いています。
昼食時になり、学食を覗いて見ると 三々五々学生さん達が食事をしています。一般の人も食事ができるので 私たちもキャフテリアで好みのメニューを選びました。
二人で合計820円、味もまずまず・・ 若い人に混じって 心楽しく食事ができました。
安くて、栄養バランスも考慮された食事が出来る この大学の学生さんは幸せですね。
花材 ・小麦の穂 ・クリムソン クローバー ・シンビジウム
花器 ・赤色ガラス花器
桜の花が東北地方を、一気に桜色に染め始めると 西日本には初夏の太陽が注ぎます。
街路の植え込みのツツジや、公園の整えられた藤棚が 満開の花々に彩られ 春の別れを告げています。
九州地方の地震が収まらないまま ゴールデン・ウイークに突入しそうな気配です。
私の誕生日も目前で、いよいよ後期高齢者と言われる 年齢になります。気温の変化の激しい毎日に、体調管理が必須です。
花材 ・芍薬 ・オリエンタルリリー ・コデシヤ
花器 ・脚付塗り花器
南のホテルやオフィスビルの向こうに広がってる海や 北側に見える 六甲の山々も 晴天に関わらず かなり深いベールの中にある
これは春特有の春霞ではなく 大陸から拡がってくる考査の影響らしい。
朝の天気予報の中に、黄砂注意などの言葉が聞かれ、折角の春霞かなと思っている心に無味乾燥な響きで伝わってきます。
加齢が原因の 最近発症したドライアイにもダメージになりそうです。せめて、室内に清々しい 花を活けて眺めましょう。
花材 ・アリアム ・カスミ草 ・オリエンタルリリー
花器 ・津軽ビードロ花瓶
4月14日から10日あまり、大地が揺れ続けている熊本を中心とした九州地方。
それに追い打ちをかける大雨、その雨もやっと上がって途方に暮れる間もなく 余震の中を力強く 復興に精を出す人々の姿が テレビで報じられています。
14日の地震発生後の一週間後には、被災地の停電はほとんどが復旧されたとのこと。
復旧に従事している方々の、必死の努力が感じられる事柄でした。
私に出来ることは、心ばかりの寄付と一日も早い 復興を祈ることだけです。
花材 ・オリエンタルリリー ・アリアム ・芍薬 ・コデシャ
花器 ・白色花瓶
雨の庭の片隅に、その辺りを明るく照らすように 一重の 山吹が咲いています。
故事にある大田道灌と、山里の貧しい一少女の やりとりを思い出しました。
雨宿りをした お侍さんにお貸しする蓑 (みの)のひとつも無いほど貧しい生活の中で 「 七重八重 花は咲けども山吹の、実の ( 蓑 ) 一つだに 無きぞ悲しき 」 一枝の山吹を渡して 詫びたと言う話だったと思います。
少女の教養の深さを感じる話ですが、今の私たちの生活では 蓑にあたる傘は 各家庭に溢れていて 消耗品の様に使い捨てられています。
物の豊かな生活の中、情緒的な感情や 事柄が少ない 今日この頃です。
物の豊かさと、情緒の豊かさは 反比例するのでしょうか。
花材 ・一重山吹 ・コデマリ ・オクラレルカ
花器 ・青磁 壺