降り止まぬ雨音を、ぼんやり聴いていると 心は落ち着いて忘れかけていた思い出が 次々と蘇ってきます。
子供の頃、下校時に急な雨が降られた時の頃を思い出しました。
その頃の私の母は、家事・育児だけでなく 家業を手伝い 忙しくしていて 急な雨でも下校に合わせて傘を持って子供を迎えに来ることはありませんでした。
運が良ければ、友達の傘に入れて貰ったり 濡れネズミで家に向かって走ったものです。
サラリーマンの家のお母さんが、小奇麗なエプロン姿で 校門に迎えに来てくれる友を 羨ましく思いました。
夫とのたわいない話の中で小学生の頃母が、番傘を持って迎えに来てくれたのは嬉しかったけど 中学生頃になると恥ずかしかったと言っていました。
今の彼は、外出の際には一年中用心深く 小さな折り畳み傘をショルダーに携帯しています。
花材 ・アガパンサス ・インデアナ
花器 ・輪島塗 脚付花器